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妊娠・出産・育児の時期にある女性とその家族、そして赤ちゃんに、もっと笑顔になってもらうための活動を展開する「たまひよ」から、「父親の育児参加意識」に関する調査結果がレポートされました。当事者の父親だけでなく母親からの評価にも言及し、創刊した25年前と現在とを比較することで、時代環境を反映する育児参加意識の大きな変化がわかります。その一部をご紹介します。

社会環境の変化を反映する「理想のパパランキング」

このランキングは、妊娠・出産・育児期のママと家族を応援する「たまひよ」(ベネッセコーポレーション)が行ったもの。雑誌『たまごクラブ』『ひよこクラブ』創刊時の25年前は、役柄やCMをとおして受けるイメージからか中村雅俊さんが1位でした。今回は、「ブログに載っている手作り弁当がすごい」「家族を大事にしているのが伝わってくる」など、SNS等で見た育児や家事に取り組む姿に共感したママの支持で、つるの剛士さん(上写真)が1位に。情報や社会環境の変化が、理想のパパ像にも大きく関わっているようです。

「たまひよ」の誌面を見比べてみても、その変化がわかります。今は育児に積極的に関わるパパが増えて、育児の喜びや辛さをママといっしょに体験しようという、当事者意識の高い層が多くなっています。ママの意識も昔は「どうしたらいいパパになってくれるの?」だったのが、「パパといっしょに育児する」という育児シェアの考え方に変わってきています。

25年で大きく変わった「たまひよ」のパパの育児企画

「うちのパパは何点?」ママはDown↘ パパはUp↗

また、こんな調査結果もあります。ママがパパの家庭参加について点数評価し、同時にパパも自己評価で点数をつけたものです。<総合得点>の結果を25年前と比較すると、ママからのパパへの評価は下がっているのに対し、パパの自己評価は大幅にアップしていることがわかります。また<育児参加度>は、ママからの評価とパパの自己評価がともにダウンし、とくにママからの評価の下がり幅が大きいようです。なぜでしょうか?

「パパもやって当たり前」!? 理想と現実のギャップ

ママのパパ評価で<育児参加度>が大きく下がったのは、育児に積極的な「イクメン」が世の中で言われるようになり、自分の夫への期待が高まり、現実とのギャップを感じてしまうからではないでしょうか。

パパの自己評価が25年前と比べてやや下がっているのは、ママの大きな期待ほどには、「育児をしたいのに(仕事などで)できない」という気持ちの表れかもしれません。現代の子育て層の多くは家庭科男女共修を経験しており、社会の意識が変わり始めた時期に育っています。仕事より家庭を優先させたいと思う男性は少なくないものの、育児休業の取得者数は5.14%と、1割に満たない状況です(厚生労働省調べ:平成29年度)。パパの育児参加には、まだ十分な環境が整っていない現実があるようです。

周りの力も借りて、自分のペースで育児に向き合おう

SNSなどで育児に積極的なパパの露出が増え、「いっしょに育児する」ヒントが見つかることもあると思います。ただ、他の人の子育てを見ているうちに、「うらやましい」「うちも頑張らなきゃ」と思い詰めてしまうママも…。

『ひよこクラブ』の仲村教子編集長は、こう語ります。
「私たちはそういった気持ちを受け止めて、『頑張らなくてもいいよ』『手を抜いてもいいんだよ』『いろんな生き方、暮らし方があるんだよ』と伝えるようにしています。ただ、他のことは手を抜いても<赤ちゃんファースト>は守ること、赤ちゃんの健康と安全だけは大切にしましょうね、と。自分たちだけでギャップを埋めようとせず、周りに手を貸してもらえるよう声を出してみることも必要だと思います」

子育て意識は、社会の変化と大きく関わる側面があります。けれども、赤ちゃんの笑顔を守るために自分たちなりのやり方を見つけること、その本質は変わらないのかもしれません。

※つるの剛士さん写真:撮影/遠山加奈枝(たまひよの写真スタジオ) スタイリスト/佐藤慶明

情報協力

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    「たまひよ」(ベネッセコーポレーション)

2018年に25周年を迎え、「Enjoy 1000days 今のキミと、今を楽しむ」のメッセージのもと、妊娠・出産・育児をがんばるママ、家族、そして赤ちゃんに、もっと笑顔になってもらうためのサポートを展開中。

プロフィール

仲村教子(なかむらゆきこ)
仲村教子
(なかむらゆきこ)
仲村教子(なかむらゆきこ)

たまひよの雑誌『ひよこクラブ』編集長

1999年から『ひよこクラブ』編集部に。子育てのために時短勤務も経験し、現在は編集長を務める。