今回はリース業界のパイオニアとして40余年の歴史を重ね、現在ではリースにとどまらず融資・レンタル・投資銀行業務・不動産関連・生命保険など多種多様な金融ビジネスを展開されているオリックス様のご紹介です。世界25カ国に266もの拠点を置くオリックス様にとって、グローバルなフィールドに通用する人材の育成はビジネスの成否を分ける重要な課題。その前提となる「コミュニケーション能力の強化」へ向け、GTECがどのような役割を果たしているのか──オリックスグループ全体の人事を統括されている太田 敏晶様に、GTEC導入までの経緯から実施後の感想、さらには今後の展望をお伺いしました。
お客様への新たな提案を模索する日々。その中核を成すのが「人材」。
オリックス株式会社は1964年に設立され、金融の新しい手法である「リース」を日本へ導入。1970年代から金融分野を中心として事業領域を広げ、1980年代半ばからはM&Aを展開し、数多くのグループ会社が設立されました。また、海外においては1971年に香港へ現地法人を設立して以来、グローバル化の一途を辿り、現在では25カ国に現地法人・拠点を展開しています。
私たちが日々のビジネスで常に心がけているのは、グループ各社が専門性の高い商品を提供し、お客様のニーズに応じて多様な提案をすること。そして、その情報を国内外に一気に行き渡らせるスピードがオリックスグループの強みと考えています。そのような事業展開のなかで、核となるのはやはり「人」。当社では人材育成に独自の手法を取り入れています。たとえば新人研修。
全体では2ヶ月間の研修ですが、最初の2週間はグループ合同の研修を行い、そこで、オリックスグループの考え方や事業内容への理解を深めます。そして、オリックスグループのなかで自分自身のキャリアプランを見つけてもらいたいと考えています。キャリアは自分で見つけて自分で創る──それが、オリックスグループの社風ですから。
ひとりひとりが理想のキャリアを創っていくために、
英語力は不可欠なスキル。
人材開発においてさまざまな取り組みを行うなか、近年とくに力を入れているのが「グローバルなフィールドで通用する人材」の育成です。当社ではかねてからエグゼクティブクラスの人材を対象にアメリカのハーバードビジネススクールにおいて、MBAなどを学ぶプログラムを行ってきました。今期からは対象範囲を若手の社員にも広げ、UCバークレーやニューヨーク大学に派遣し、グローバルなフィールドで通用する人材の育成に、人材開発の面からも取組んでいます。初回の応募にもかかわらず、社員の関心は高く、約60名が希望し、すでに12名が社内選考を経て渡米しています。
また、オリックスグループでは「キャリアチャレンジ」という制度を設けており、社内での部門異動、さらにはグループ間の移籍などを希望に応じて可能にしています。もちろん、すべての希望が叶えられるわけではなく、一定の基準や面接などをクリアした者だけが希望のキャリアにチャレンジすることができます。この「海外派遣」と「キャリアチャレンジ」の双方に共通すること──それが英語力です。海外への派遣は言うに及ばず、日本国内におけるキャリアチャレンジでも英語力は非常に重要視しています。
グループ全体がさらなるグローバル化へ向かっているいま、いつ誰が英語を必要とするかわかりません。かねてから宮内CEOが入社式で必ずといっていいほど「英語はできて当たり前。もう一つ別の言語を習得せよ」と新入社員にメッセージを送っています。今後、ビジネスを展開していくなかで、ますます英語力が重要であることは言うまでもありません。だからこそ、英語はビジネスに不可欠なスキルという意識を、すべての社員へ速やかに浸透させていきたいと考えています。
ビジネスに直結した英語力を測定できないジレンマ。
そしてGTECとの出会い。
幸いにも、英語コミュニケーション能力の向上に取組んでいる社員はたくさんいます。企業の方向性を理解したうえで定期的に英語テストを受けている社員もいますし、多くの新入社員も高い得点を有しています。しかし、そこにはひとつの問題があります。従来の2技能によって行われる英語テストでは、残念ながらビジネスに直結した英語力を測ることができませんでした。ビジネスの現場では、聞く・読むといった能力より、むしろ話す・書くといった能力が求められる。
つまり、従来の英語テストはビジネスでの実践力…いわゆる「コミュニケーション能力」を測ることができなかったわけです。人材開発を推進するうえで、この点は非常に大きなジレンマでした。また、せっかく英語に積極的に取り組み、英語テストで高い得点を得たにもかかわらずビジネスに活かせないのでは、社員の意欲を低下させてしまう恐れもあります。ビジネスに直結した英語力の指標となり、社員自身が自分の能力を可視化できる手法──それを模索している際に出会ったのが、GTECでした。
「評価基準の明確化」と「英語力の可視化」
──人事・受験者の双方に大きな収穫。
前述のとおり、われわれ人事サイドの観点から申しますと、英語テストに求める機能とは「海外でビジネスを行う能力」を正確に測定できることです。また、その測定結果が人材を評価するうえでの客観的な指標となることが求められます。一方、英語を学ぶ社員の観点から見ると「学んだ英語がしっかりとビジネスに役立つ」ことが重要となり、また、その能力を自身で把握できることが大切です。GTECには、その双方を満たす可能性を感じました。
その最大の利点は、やはり話す・書く・聞く・読むといった4技能を測定できる点でしょう。実際のコミュニケーションでは、そのすべてが活用できなくてはいけないのですから。英語力を多角的な切り口で測定できるからこそ、ビジネスに求められるコミュニケーション能力が見えてくるわけです。また、GTECでレベルが上がるということは、すなわち「英語の実践力」が向上したということになります。そして、現状の能力が詳細に分析されたスコアレポートによって、自分自身の能力が可視化される。この「身についたことが実感できる」喜びは、学習意欲を高めるうえで非常に価値があると考えています。
当社はGTECを導入したばかりですが、今後は前述のキャリアチャレンジの基準にすることや、キャリアチャレンジ後の評価などにも活用していきたいと考えています。全社的にもGTECは前向きに捉えられていますし、これからの効果と発展をとても楽しみにしています。
企業の成長は社員の成長から。
人材育成において、GTECに寄せる期待は大きい。
もともと英語に取組んでいる社員は多いのですが、GTECの導入によりさらに意欲が高まるような気がしています。話したり書いたりというテストを行うと「勉強しなければいけない」という気持ちがより高まりますからね。そのような「意識づけ」が促される点においても、GTECの果たす役割は大きいのではないでしょうか。今後GTECに期待していることは、現状の英語力を把握したうえで、具体的にどのような学習をすれば良いかを示唆していただきたいということですね。
現状でも詳細なスコアレポートやレベル診断により弱点の克服法などは示されているのですが、より具体的なツールがあればいうことはないでしょう。やはり現状の課題として、ベテランの社員ほど英語をとっつきにくく感じてしまう。学ばなければいけないという意識はあるのですが、どう学べばいいかがわからないのです。ぜひ、その部分も含めて包括的なソリューションをご提供いただけたら幸いです。これからもオリックスグループのグローバル化はさらに加速していくでしょう。最近では海外の留学生をスカウトするなど、グローバルビジネスに通用する人材の確保を強力に推進しています。
企業の成長は、社員の成長によりもたらされます。世界を舞台に活躍できる人材をひとりでも多く育てることが当社にとって最大のミッションであり、さらなる飛躍へのカギを握っているといえるでしょう。それを実現するうえで、GTECには大きな期待を寄せています。
―有益なお話をありがとうございました。
私どもベネッセはこれからもオリックス株式会社様のご期待に添えられるよう、GTECを柱としたより効果的な学習方法の開発に鋭意努力し、英語コミュニケーション能力の向上および人材育成をサポートさせていただきたいと存じます。
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