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プレスリリース

2005.12.12

乳幼児のいる父親の6割超が、平日子どもと過ごす時間は2時間未満
家事や育児に十分時間がとれず、仕事とのバランスに苦労している
〜「乳幼児の父親についての調査」結果速報〜

 株式会社ベネッセコーポレーション(代表取締役社長兼COO:森本昌義、本社:岡山市、以下ベネッセ)では、2005年8月、乳幼児のいる首都圏の父親約3000名を対象に、父親自身の子どもへの関わり実態や子育て意識などについて、インターネットによるアンケート調査を実施しました。

 「父親の子育て意識・実態」に関するマス調査は、いままで日本ではあまり実施されておらず、現在「父親の子育て」について社会的関心が高まる中、今回の調査結果は現状を広く把握できる数少ないデータといえます。また、ベネッセが子育て事業全体への研究支援を主目的として設立準備を行っている「ベネッセ次世代育成研究所」の最初の研究テーマとして位置づけています。


◇父親自身の子どもへの関わり実態

  • 平日子どもと過ごす時間は1〜2時間が27.0%で最も多く、2時間未満の合計は63.7%。一方、希望としては、2〜3時間が32.6%。
  • 出産に立ち会う父親は年々増加しており、現在0歳児の父親の立会いは55.1%。
  • 家事育児で半数以上の父親がほぼ行っているのは「ごみ出し」「子どもを叱ったり、ほめたりすること」「子どもが病気の時、面倒を見ること」。
  • 育児休業の取得率は、2.4%。一方、「使いたいけれど使えなかった」父親は23.0%。
◇父親の子育て意識
  • 「子どもに将来どのような人になってほしいか」の問いに対しては、「友人を大切にする人」(60.0%)、「自分の家族を大切にする人」(58.6%)、「他人に迷惑をかけない人」(56.3%)が目立っており、「第3回幼児の生活アンケート」での母親の回答と類似した傾向を示しています。
  • 「父親として今後不安なこと」の問いに対しては、「将来の子どもの教育費用が高いこと」(63.6%)、「子どもを育てるには不安な社会であること」(60.2%)、「育児費用の負担が大きいこと」(54.7%)が目立っており、経済的な不安の大きさがうかがえます。

 以上を通して、子どもとの関わりをもっと増やしたいという父親の意識は示されているものの、十分な時間がとれず仕事とのバランスに苦労している様子がうかがえます。
 これからの子育てにおいて、母親への子育て支援だけではなく、父親の子育て参加を促進する工夫が改めて必要であり、そのためには社会的なサポートが欠かせません。ベネッセは、事業を通してその一端を担っていきたいと考えています。



1.「乳幼児の父親についての調査」概要

目的 父親と子どもとの関係、家族関係、父親の仕事と家庭のバランスなどの現状を把握する
時期 2005年8月
対象・方法 首都圏(東京、神奈川県、千葉県、埼玉県)の0歳〜6歳4か月の乳幼児をもつ父親
2,958名(有効回答数)、インターネットによる調査
企画・分析
メンバー
東京大学大学院教育学研究科教授・汐見稔幸/恵泉女学園大学大学院教授・大日向雅美/
ベネッセ次世代育成研究所・後藤憲子、高岡純子、真田美恵子/
ベネッセ教育研究開発センター・木村治生教育調査室長、邵 勤風研究員



2.調査結果概要


(1)父親と子どもの関わり(平日・休日に一緒にいる時間)

◎平日に子どもと過ごしたい時間は「2〜3時間」が最も多くなっていますが、実際には「1〜2時間未満」が最も多くなっており、「希望」と「現実」にギャップがある様子がうかがえます。



(2)子どもの出産への立会い

◎0歳〜6歳の子どもを持つ父親の約半数は、子どもの出産に立ち会った経験を持っています。「立会いをしたかったけれどできなかった」人は、28.2%でした。



(3)父親の家事・育児への参加状況

◎父親がよくする家事・育児は、「ごみを出す」「子どもを叱ったり、ほめたりする」。あまりしていないのは「子どもと一緒に外で遊ぶ」。



(4)父親の子育て観(子どもに将来どんな人になってもらいたいか)

◎父親は、母親と同様、人間関係や社会性を重視していることがわかります。



(5)父親の子育てに関する今後の不安

◎父親の不安のトップは「将来の教育費」。子どもを育てるための経済的不安が上位にきています。




<参考>

【ベネッセ次世代育成研究所(仮称)について】

◆新しい研究所の設立に向け、現在準備中です。
 ベネッセコーポレーションは、11月に「こどもちゃれんじ」を制作している"幼児教育カンパニー"を、「たまごクラブ」「ひよこクラブ」などを制作している"Parentingカンパニー"に統合し、妊娠・出産・育児期の親と子を対象とする事業部を統合したカンパニーを作りました。この統合後の"Parentingカンパニー"への研究支援を主目的に、現在、新たな研究所の設立準備を進めています。


◆今年度中に研究テーマ、組織体制を発表する予定です。
 ベネッセコーポレーションには義務教育課程以降の教育を研究領域とする、ベネッセ教育研究開発センター(略称BERD)があります。こちらの研究組織とも連携し、育児と教育の研究領域の相互乗り入れを視野に入れながら研究を進めていきたいと考えています。
 今年度中(2006年3月末)に、組織体制や研究テーマを明確にし、正式にご紹介させていただく予定です。


【ベネッセの子育てに関する事業】

(1) 「こどもちゃれんじ」「こどもちゃれんじevery」

乳幼児の発達段階に合わせた毎月の教材、音楽、生活用品、英語など多くのプログラムをご用意し、会員制によりご提供しています。こどもちゃれんじ会員数は135万人です(2005年4月在籍)。なお「こどもちゃれんじevery」は会員以外へも提供しています。

(2) 「たまごクラブ」「ひよこクラブ」「たまひよこっこクラブ」

妊娠から出産・育児までお手伝いする雑誌で、書店、コンビニ等店頭にてご提供しています(2005年3月期公称部数、82万部)。たまひよSHOP(通販)も展開しています。

(3) ベネッセチャイルドケアセンター

保護者の方がお子様を安心してお預けいただける保育園を運営しています。現在、自主運営園が8か所、公設民営園が9か所となっています。


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