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プレスリリース

2006.2.7

母親が子どもに期待する将来像は?
東京では「友人を大切にする人・他人に迷惑をかけない人」に
ソウル「リーダーシップを発揮する人」、
北京・上海・台北「仕事で能力を発揮する人」が上位
〜 「幼児の生活アンケート 東アジア5都市調査」 結果速報〜

【調査概要】

株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市 代表取締役社長兼COO:森本昌義 以下、ベネッセ)のシンクタンク「ベネッセ教育研究開発センター」では、2005年3〜6月に、東アジア5都市(東京、ソウル、北京、上海、台北)の3〜6歳の幼児の保護者を対象に幼児の生活や保護者の子育て意識に関するアンケートを実施しました。
「幼児の生活アンケート」は1995年、2000年につづく第3回目の基本調査ですが、今回はじめて調査対象を東アジア5都市に拡大しました。本調査では、それぞれの都市の幼児の生活の様子、保護者の子育てに関する意識と実態がわかります。特徴は以下のようなものです。



  • 東京の幼児は、早寝早起きである。
  • 東京の幼児は、パソコンの使用頻度が低い。週1日以上使う割合はソウル61.3%に対し、東京は14.1%。
  • 5都市とも習い事をしている割合は5割を越す。英会話が上位にランクするのは共通である。
  • 子どもに将来どのような人になってほしいかで、共通して高いのは「家族を大切にする人」。他では、東京の母親は「友人を大切にする人」「他人に迷惑をかけない人」といった人間関係に関わる項目が高く、ソウルは「リーダーシップがある人」、北京・上海・台北は「仕事で能力を発揮する人」が上位となっている。
  • 東京以外の都市の母親は、高学歴志向がたいへん強く、子どもに大学院卒業までを希望するのが主流である。
  • 5都市とも母親の8割以上が「子育ては幸せ」と感じている一方で、6割以上が「子どものことでどうしてよいかわからなくなることがある」と答えており、不安も抱えている様子がわかる。
  • 父親の帰宅時間は5都市の中で東京がもっとも遅く、平日の子どもとのかかわりが比較的少ない。


今回の調査では、東アジアに共通する文化を背景として類似点が多くみられると同時に、地理的に近いにもかかわらずまったく異なる点があるなど、興味深い傾向が明らかになりました。このような客観的なデータから、それぞれの都市において家庭教育のあり方を見直すことができれば幸いです。



1.幼児の生活アンケート 東アジア5都市調査 概要

目的 東アジア5都市における幼児の生活と保護者の子育てに関する意識を捉える
時期 2005年3〜6月
対象 3〜6歳の就学前の子どもを持つ保護者
東京:1007名 ソウル:941名 北京:992名 上海:935名  台北:2259名
企画・分析
メンバー
無藤 隆(白梅学園大学長・中教審幼児教育部会副部会長) / 一見真理子(国立教育政策研究所総括研究官) / 相馬直子(日本学術振興会特別研究員) / 李 基淑(ソウル:梨花女子大学校幼児教育学科教授)/ 張 燕 (北京:北京師範大学教育学院教授) / 朱 家雄 (上海:華東師範大学学前・特殊教育学院教授) / 蔡 春美(台北:台北教育大学幼児教育学部教授) / 木村治生 (Benesse教育研究開発センター・教育調査室長) / 邵 勤風(同センター・研究員)/ 鈴木尚子(同センター・研究員)/ 朝永昌孝(同センター・研究員)



2.調査結果概要

(1)幼児の生活時間
 図1:就寝・起床の平均時刻と平均睡眠時間 (速報版7p.)
◎東京・北京・上海は就寝・起床の平均時刻が早く、ソウル・台北は遅い傾向にあります。



(2)子どものメディアとの接触
図2:テレビの視聴頻度(速報版9p.)
◎視聴頻度は、東京がもっとも高く、上海がもっとも低い結果になりました。



図3:パソコンの使用頻度(速報版9p.)
◎週1日以上使う比率はソウル61.3%に対し、東京は14.1%。東京の幼児は、相対的にみてパソコンの使用頻度が低いようです。



(3)子どもの習い事
図4:習い事事情(速報版10p.〜11p.)
◎習い事はどの都市も5割を超えています。また英会話が上位にランクすることが共通しています。
◆東京:スポーツ系の比率が高いのが特徴です。



◆ソウル:学習系に集中しています。



◆北京:芸術系や学習系の人気が高いのが特徴です。



◆上海:芸術系・学習系・スポーツ系と、さまざまなジャンルの習い事をしています。



◆台北:芸術系や学習系の習い事が中心です。



(4)母親の子どもの将来に対する期待
図5:子どもの将来に対する期待(速報版13p.)
◎東京の母親の回答は人間関係に回答が集中しています。



(5)父親の帰宅時刻
 図6:父親の帰宅時刻(速報版16p.)
 ◎東京の父親の帰宅時刻がもっとも遅く、北京・上海・台北が早いようです。



(6)父親の育児へのかかわり
 図7:父親の育児への参加状況(速報版17p.)
 ◎東京の父親は、育児へのかかわりの頻度が少ないことがわかります。



◆ご参考◆

【 Benesse教育研究開発センターの活動/Benesse教育情報サイトでの情報提供について 】
■ Benesse教育研究開発センター (http://benesse.jp/berd/)では、今後も、時代の変化に即したテーマで調査や研究活動を行い、その結果を広く社会に開示することで、さまざまな方々との議論の輪を広げていきたいと考えています。
*「幼児の生活アンケート 東アジア5都市調査」の詳細についてもこちらのサイトでご確認いただけます。

■「Benesse教育情報サイト」(http://benesse.jp/
ベネッセが保有する教育関連各種データを公開しています。



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