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プレスリリース

マイクロソフトとベネッセコーポレーションが理数系人材育成の促進に向けて協力

マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区)と株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市)は、2007年12月より、理数系人材育成の促進に向けて、これまでにない体験型プログラミング学習教材の研究と開発を共同で行い、全国の中学校および高等学校においてその教材を用いた新しい授業の展開を支援する活動を行っています。
両社は、これまで一年間の実績を踏まえ、今後本教材の一層の普及を推進し、理数系人材育成の促進に向けて協力してまいります。

現在、我が国の中等高等教育では、生徒の理数系離れ(注)が進んでおり、一部の国立大学の工学部が大学入試で定員割れするなどの問題が顕在化しています。さらに、経済協力開発機構(OECD)が57の国と地域の15歳男女(日本は高校一年生) 約40万人を対象とした2006年国際学習到達度調査(PISA)の結果では、関心・意欲を示す指標は世界最下位で、「理科の勉強は役に立つ」との回答は世界で2番目に少ない、という結果も公表されています。また、教育現場では、中高生の「自ら学ぶ意欲」の低下が課題となっており、生徒の学びの意欲を喚起する体験・探求型の学習機会(場の設置)や、社会と学校の教科学習を結びつける文脈学習の必要性が高まっていると思われます。
また、IT分野においては、従来のプログラミング学習が、理論が中心で難解なものが多く、また特殊なプログラム開発言語を利用していることにより、社会人になってからも活用できるものが少なく、生徒の学習意欲を伸ばす実践的なプログラミング学習が必要とされています。

マイクロソフトとベネッセコーポレーションは、2007年12月より中高生が興味を持ちやすいロボットを題材に、「理論的および創造的な思考力」「プレゼンテーションなどのコミュニケーション力」「プロジェクト進行におけるチームワークやリーダーシップ」を育成する教材の研究と開発を共同で行ってきました。2009年1月末までに首都圏9校の私立中学校・高等学校において、本教材を活用した体験型講座を実施しており、現段階で2校が教科「情報」等の授業で本教材を活用しています。

本教材を通じて、プログラミング未経験者でもプログラミングの楽しさを体験することができます。両社は、本教材を通じて、中高生の情報科学への興味を喚起することによって、大学の理数系学科に進学する生徒の増加やIT業界へ就職を希望する生徒の増加など理数系人材育成の促進を目指していきます。
『ロボットを作ろう、動かそう 〜4足歩行ロボットで学ぶ、情報社会の未来』の教材は、「ロボットの組み立て」「ロボット動作プログラミング」「ロボットのデザイン」「ロボット競技・プレゼンテーション」の4分野で構成されています。具体的には、グループで4足歩行ロボットを組み立て、プログラミングでロボットを動かし、さらに作成したロボットの特長の説明やコンテストを実施するなど一連の学習体験が盛り込まれています。教材の概要は、以下の通りです。

【本教材の特長】


  • 3人1組のチームによる実習形式により、自発的に学習し、楽しみながら、リーダーシップやコミュニケーション能力を培うことができます

  • チームは、ロボットの動き方をメンバーとディスカッションし、マイクロソフトの提供するソフトウェア開発言語MicrosoftVisual Basicを利用して、ロボットの動き方をプログラムすることでアイディアを実現していく創造力を培います

  • 他のチームに対して、チームが開発したロボットを紹介するにあたって、プレゼンテーションやコミュニケーション力を培います

  • 授業の集大成として、成果を発表する機会としてロボットコンテストを設け、さらに生徒の学習意欲を喚起します

  • プロのソフトウェア開発者が使用しているテクノロジを利用することにより、実践的なテクノロジスキルを習得できます



ベネッセコーポレーションは、中高生向け教材作成のノウハウを生かし、マイクロソフトから提供されたコンテンツをもとに、教育効果が高く学校が活用しやすい教材を開発します。また、全国の学校とのチャネルを生かし、中学校や高等学校に本教材のカリキュラムへの導入提案を行います。マイクロソフトとの協力をきっかけに、今後様々な企業と連携し、学校の授業で活用できる体験型学習教材の研究と開発を予定しています。
マイクロソフトは、ソフトウェア会社の強みを生かし、講師や大学生の補助教員の育成、プログラミングに必要なソフトウェアやコンテンツの提供、ロボットの開発を担当します。

なお、これまで、本教材を活用した体験型講座を実施した9校の生徒を対象に、両社主催で、学習成果を発表するコンテストを2月15日(日)に鷗友学園女子中学高等学校において開催します。

(注)文部科学省発行の平成18年度科学技術白書によると、小学校5年生の時点では60%以上の生徒が理数系教科を「好き」と答えたのに対して、学年が上がるごとにその割合が減少し、高校3年生においては「好き」と答えた生徒は40%に満たないとしており、科目の内容が高度になるにつれて「理数系離れ」が拡大していることが示されています。



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