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フォニックスを学ぶと、どんないいことがあるの?
J PREP 斉藤塾代表・斉藤淳さんに聞く
フォニックスvol.1

専門家

プロフィール
斉藤淳
J PREP 斉藤塾代表/元イェール大学助教授/元衆議院議員
上智大学外国語学部英語学科卒業、イェール大学大学院政治学専攻博士課程修了(Ph D)。ウェズリアン大学客員助教授、イェール大学助教授などを歴任した後、2012年に日本に帰国して中高生むけ英語塾「J PREP 斉藤塾」を起業。「第二言語習得理論(SLA)」の知見を活かしたカリキュラムが広く支持され、生徒数はのべ4,500人を突破。インターナショナル幼稚園や学童保育の運営も手掛ける。著書に『ほんとうに頭が良くなる世界最高の子ども英語』(ダイヤモンド社)など。

アルファベットの文字と代表的な音をセットにして覚えるフォニックスは、欧米を中心に英語学習の基礎として多くの国々で取り入れられています。元イェール大学助教授で、帰国後は英語塾やインターナショナル幼稚園・学童保育を運営している斉藤淳先生に、幼児期にフォニックスを学ぶことの意義について伺いました。

海外では「カタカナ英語」は通じない

日本語の母音は「アイウエオ」の5個だけなのに対して、英語は数え方によっては母音だけでも20個以上の音があり、母音を伴わずに子音だけで発音されることも多くあります。英語は日本語とは音のつくりが大きく異なるため、「音」と「文字」がどのように対応しているのかを意識しながら身につけていかないと、日本語の中で近い音を無理やりあてただけの「カタカナ英語」しか話せなくなってしまうケースが少なくありません。英語は音と文字の対応関係を理解していないと聞いても意味がわかりませんし、正確な発音で話すことも困難になってしまいます。

フォニックスなら
音と文字の関係が自然と身につく

その点、フォニックスを学べば、“B”の文字であれば[b]の音、“F”の文字であれば[f]の音というように、それぞれのアルファベットについて代表的な音と文字をセットにして覚えることが可能です。英語という言語は、単語のスペルと発音の対応関係が曖昧なので、ネイティブの子どもたちですら習得するのにはとても苦労します。そのため、アメリカをはじめとする英語圏の国々でも、幼稚園や小学校ではフォニックスを学ぶのが一般的です。このことを考慮すると、日本の子どもたちが英語を学び始める際に、フォニックスで音と文字の対応関係を学ぶことからスタートするというのは非常に理にかなったことだといえます。

▼ 斉藤先生が運営するサニーサイドインターナショナルキンダーガーテンでフォニックスの学習に用いられているボード。裏にマグネットを付けた木製のアルファベットオブジェをボードに貼り、子どもたちに文字を見せながら音を伝えていく。

4歳の息子が初めて見る単語でも読めるように

私自身の子育てでも、フォニックスの効果を実感する出来事がありました。3歳からフォニックスを始めた息子が4歳になった頃にアメリカに連れて行ったことがあるのですが、彼は自分が乗っている車を追い抜いていく救急車を指して、「Dad, an ambulance is over there!」と叫んだのです。息子は「ambulance」という単語を知っていたわけではありませんから、救急車の車体に書いてある「AMBULANCE」という文字を順番どおりに声に出して読んだだけなのでしょうが、これには本当に驚きました。フォニックスで一文字ずつの代表的な音を覚えていれば、初めて目にした単語でも、文字から音を自分で再構成して発音することができるのです。

フォニックスをやる・やらないで
学習効率に大きな差が

一方、フォニックスを学ばずに「カタカナ英語」にしか親しんでいない子の場合は、文字を見ただけでは正確な音がわからないため、一つひとつの単語の読み方を丸暗記していかなければなりません。この方法は非効率的ですので、英語学習の初期の段階でフォニックスを学んでいるかどうかによって、その後の学習の進み具合に大きな差がつくといえるでしょう。

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