エコロジー+ココロ エコロプロジェクト 『かんきょう紙芝居』活動報告 かんきょう紙芝居とは

ベネッセコーポレーションでは環境貢献活動の一環として、2008年より『かんきょう紙芝居』企画を推進してきました。環境について考え、自分から進んでやってみることを通して、より多くの子どもたちが幼児期から環境について関心を持つことを目指してきた『かんきょう紙芝居』企画。全国から届いた『かんきょう紙芝居』実施の様子や、環境活動への取り組みについてご紹介します。

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「4つのやくそく」の葉っぱが21,119枚集まりました!→ total 1,414,973kgのCO2を削減!

全国から届いたレポートの一部をご紹介します!(順不同)

 

宮城県 大崎市立 鹿島台第三幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

紙芝居の再読と保護者&地域の協力で理解が深まりました
保護者の協力が不可欠と考え、園の保育参加日に紙芝居を読み、『かくにんブック』の話もしました。その後、地域のかたによる、プラスティック類の分別コントを見る機会も得て、環境への理解を深めることができました。 紙芝居は、1学期の終業式で再度読みました。1回目はわからない子もいたようですが、2回目は大部分の園児がわかったようです。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

ふだんのエコ活動で園児からも「やろう」の声

以前から、プリンカップなどの空容器は、制作活動や砂場の遊び道具などに利用し、印刷の試し刷りには、使用済みの紙の裏を使っています。最近は、お弁当を残さない、水を出しっぱなしにしない、物を大切にするなどのことを園児に働きかけています。 これらのことは、園児からも「やったほうがいい」という声があり、今回の紙芝居がいい刺激にもなっています。

 

●滋賀県 東浅井郡 湖北町立 速水幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

「琵琶湖の水を汚さない」意識で
今年の目標は「エコ作戦」。日ごろから、「身近な琵琶湖の水を汚さない」という気持ちでエコに取り組んでいるので、紙芝居のあとも、「琵琶湖の水がなくなる」「飲む水がなくなる」「ゴミが多くなったら汚い」などの声が聞かれました。 その後、『かくにんブック』に取り組んだのですが、自信を持ってチェックする姿が見られました。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

ゴミ拾い・食器の拭き取りなど エコ作戦が当たり前に

「エコ作戦」のひとつとして、散歩には常にゴミ袋とひばしを持って出かけ、空き缶やゴミなどを拾っています。大人が捨てたゴミが多いことに、すでに子ども達は気づいています。 また、給食の食器は不要の布で各自拭いてから返却しています。「琵琶湖の水を汚さない」ことを子ども達は意識しており、エコ作戦の取り組みを嫌がることなく、当たり前のように続けています。

 

●奈良県 北葛城郡 王寺町立 王寺北幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

「モッタくんが怒ってくるよ」が合言葉
紙芝居はよく理解できたようで、水を出しっぱなしにすることが少なくなり、友だち同士で注意し合う声が聞かれるようになりました。「モッタくんが怒ってくるよ」を合言葉に、エコに取り組むようになりました。 夏休みの生活表には、エコの項目を設け、意識をアップ。その影響で、保護者の方も気をつけるようになったという声も頂いています。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

節水やゴミの分別で「もったいない」に気づくようになりました

園舎2カ所に設置したタンクにためた雨水で、子ども達が主体となって、砂場用具を洗ったり、花に水やりをしたりしています。特に年長児は、ゴミの分別に取り組んでいて、「もったいない」によく気づくようになり、画用紙の端を「まだ使える」と大切にする姿も見られます。 また、集めた廃油でせっけんを作り、家庭に持ち帰る活動もしています。

 

●福井県 越前市立 王子保幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

「お水、もったいないことしてる」
紙芝居を見たあと、全園児に『かくにんブック』を渡し、全員でひとつひとつ確認しながら『4つのやくそく』を完成させました。日ごろから、年少児には年長児が付いてお世話をしているので、このときも年長児のお手伝いで年少児も葉っぱを完成させました。 紙芝居の内容は子ども達の生活にあてはまっていて、中でも、「お水、もったいないことしてる」という反応が大きかったです。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

「これは何ゴミ」という判断ができるように

市のゴミ分別方法に従い、園でも、ゴミを分別して捨てさせています。 園児達は、「これは何ゴミ」という判断がだいぶできるようになってきており、家でも分別できるようになってきているようです。

 

●福井県 福井市 報徳幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

園児の年齢に合った言い方で読み聞かせ
先生方の発案で、園児の年齢に合った言い方にして紙芝居を読みました。日ごろの読み聞かせ同様、園児達はよく聞き、年少児もわかったようです。 その後、自分達にもできることはないか話し合い、年長児には、節水や紙のムダ使いなどについてアンケートを実施。ほとんどができていました。 『4つのやくそくの葉っぱ』を貼ったポスターは、「私の」と喜んで見ています。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

七夕の短冊に包装紙や広告を使用

今年の七夕は、短冊に包装紙や広告を使いました。プリンカップやストローなどは、園の活動で以前から使っていますが、折り紙を包装紙などで代用したのは初めてです。他に、トマトやさつまいもなどを植え、食べ物を大切にする意識を育てています。 園では、今年は環境教育に取り組む方針なので、『かんきょう紙芝居』もちょうどよい教材でした。

 

●北海道 札幌市 発寒幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

誰もいない部屋の電気を消す園児も
ふだんからエコを意識している園児も増えているので、紙芝居のテーマは自然に受け入れられたようです。十分な理解がまだの子も興味は持った様子でした。 先生達も、水の出し過ぎや、電気のつけっぱなしなどについては、子ども達が実際に行動しているときに声をかけました。誰もいない園の部屋の電気を消す園児もいました。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

洞爺湖サミットがいいタイミングに

紙芝居を読んだのが、ちょうど洞爺湖サミットの期間中だったので、地球温暖化についても話しました。 「エコって何?」という質問に、「車じゃなくて自転車に乗る」「使わない電気は消す」などの答えが返ってきました。 サミットのことはいろんな所で目にしたり、聞いたりしていたので、環境保護についてわかったこともたくさんあったのかもしれません。

 

●兵庫県 神戸市 明舞幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

紙芝居も環境を守る気持ちをあと押し
紙芝居は全園児が見ました。水を出しっぱなしにしないなど、日々、エコに取り組み、環境を守る気持ちを促す大きな教材になっています。 『4つのやくそく』の葉っぱは、ポスターに貼り切れず、紙を足して園児の目の留まる所に貼っています。 約束の実施に協力をしてもらうよう、保護者にも呼びかけました。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

今年の園行事はエコ関連

今年の園のテーマはエコなので、園行事も園行事もエコに関連づけて実施しています。 遠足で行った動物園で見た動物達が地球温暖化で住みにくくなっている現実を調べたり、それを寸劇にして、参観時に保護者の方に見てもらったり。 夏休みには「エコがんばりひょう」を作り、休み中に取り組んでもらいました。廃材を使った作品展や、運動会でのエコを取り入れた競技などを予定しています。

 

●福岡県 北九州市 あけぼの幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

どのくらい水がもったいないか 牛乳パックを使って実践
全園児に紙芝居を読み聞かせ、実際にどのくらい水がもったいないか、牛乳パックを使って数えたり、食べ物を粗末にするとなぜもったいないかということを、子ども達がやっている野菜の栽培を通して考えたりしました。 特に年中・年長児は、内容をとてもよく理解しており、「食べ物は残さず食べる」「食べないときは箸をつけない」などと、大きな声で答えていました。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

自然に恵まれた環境をいかしてエコ教育

園は田んぼに囲まれていて、とても恵まれた環境です。 日々の散歩では、植物や生き物を観察でき、その折々に、汚れた水を流すとここにいる生き物が死んでしまうことや、植物のおかげで空気はきれいになっていることなどを話しています。 園の畑に水やりに行くときは、ペットボトルやバケツに汲んだ水をこぼしたらもったいないという意識も育っています。

 

●兵庫県 尼崎市 浜幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

セリフを分けた読み聞かせで大盛り上がり
保護者の有志で作ったエコクラブの方々と先生達でセリフの担当を決め、劇のようにして紙芝居を読みました。園児たちは反応がよく、紙芝居中の問いかけにも元気に答えてくれて、盛り上がりました。 そのあと、キャンドルナイトの行事があったのですが、そこでも、エコクラブの方々が紙芝居を読み聞かせてくれました。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

地元の物を使って自分達で作るさまざまな取り組み

給食は、地産地消による完全自園調理の米飯和食。「食べ物を大切に」という気持ちにつながっています。 また、国産材を用いたオリジナル家具を使用。太陽光発電もしています。 保護者のエコクラブと協力して、資源回収をしたり、廃油を集めてせっけんを作ってもらう活動などもしています。

 

●山梨県 甲府市 みたま幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

木や水がなくなったら? 外国の状況は? 考えて知るきっかけに
担当教師が各クラスで紙芝居を読んで回りました。年少児もこのテーマに入りやすかったようで、飽きずに最後まで聞いていました。その後しばらく「もったいない」をくり返していました。 『かんきょうかくにんブック』の説明もして、もし木や水がなくなったら、日本以外の国の状況はどうなのか、などについて、子ども達と考え、リサイクルマークやゴミに関するスライドや絵を見せました。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

飲んだ牛乳パックは自分で洗ってリサイクルへ

給食で飲んだ牛乳パックは、自分で洗って切り開き、乾かしてリサイクルに出しています。年少児は、ハサミがまだ上手に使えない面がありますが、やっていることの意味は理解できています。 また、ひのきの積み木をたくさん購入。思いっきり遊びながら、木のぬくもりと大切さを実感してもらいたいと考えています。

 

●鳥取県 境港市 美哉(びさい)幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

紙芝居のあと 以前から取り組んでいることを確認
ふだんから絵本をよく見ている園児達なので、紙芝居も食い入るように見ていました。読んだあと、園が以前からしているいろいろなこと(例えば、たらいに貯めた水で手の泥などをおとすなど)を振り返って点検しました。 さらに、なぜ水を大切にしなければいけないか、物を大切にしないでゴミにしたらどうなるか、などを写真を使って話しました。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

オーガニックコットン栽培など 実感が伴う環境教育を

環境負荷の少ないやり方を実感を持って身につけられるように心がけています。年少児には、水の出しっぱなしでどれくらい貯まるかを見せ、年中児は、「なんで?」を考えられるように。年長児は、広い知識を得て実際に行動できるように。 また、オーガニックコットン作りにも取り組んでいます。江戸時代、綿が地元の特産だったので、その伝統を大事にするという意味もあります。収穫後の作業も園児達と行い、実感の伴う環境教育を考えています。

 

●千葉県 八千代市 八千代富士幼稚園

「かんきょう紙芝居」に、どのように取り組まれましたか?

「もったいない」を理解して身の回りのことから実行
紙芝居を読んだあとで、『かんきょうかくにんブック』を渡し、その後、園に持ってきた『4つのやくそくの葉っぱ』をポスターに貼り、保護者参加の園行事のときに掲示しました。 園児達は「もったいない」ということはわかっており、給食を残さない、紙の切れ端は再利用するなど、身の回りのことから実践しています。

 

ほかにどのような環境活動に取り組まれていますか?

紙芝居に関連した寸劇で「ムダなことは控えよう」

夏休みに入る終業式の日の夕涼みの会のときに、『かんきょう紙芝居』に関連付けた寸劇を先生達が発表しました。夏休み中も水のムダ使いなどをしないように、という意識付けになったようです。 園児なので、「ムダなことは控えよう」というぐらいの心構えで、身の回りでできることを働きかけています。

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