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探究レポート No.1119

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タイトル
コロナ禍によって黒いマスクの印象は変化したのか
設定課題
新型コロナウイルスの流行で黒いマスクのイメージや着用回数が変化したのか

課題を設定した理由

2020年からの新型コロナウイルス流行の影響でマスク着用が推進され、様々な色や素材のマスクが日本中に普及しマスクが多種多様なものとして変化したことで、白以外のマスク、特にコロナ禍以前の代表的な色のついたマスクであった黒いマスクの印象が変化したのか関心を持ち調査したいと思った。また、黒いマスクへの印象の変化が分かったら、現在、人々が黒いマスクに感じている意識や抵抗感が分かり、黒いマスクの着用を控えておいた方が良い場合や感染予防以外のマスクの新たな意義が発見できると考えた。

アピールポイント

コロナ禍でおそらく一番変化したものである黒いマスクの印象について探究しました!結果を聞いたら今後自分が着用しているマスクについてきっと関心を持つと思います。

研究方法

インターネットで白と黒が与えるイメージと日本の黒いマスクの歴史を調べた。また、中高一貫4・5年生(高校1・2年生)を対象にアンケートを実施した。過去の類似研究を参考に、コロナ流行前と後の黒いマスクに対するイメージ、黒いマスクと白いマスクそれぞれに感じる健康さと魅力度、黒いマスクの着用頻度とその理由、研究結果が事実であるなら着用頻度を増やすかという4つの質問から黒いマスクへの印象の変化とその変化が着用への意欲に繋がっているのか情報を整理した。

結果

インターネットから黒は威圧感・不吉・死などのイメージ、白は清潔などのイメージを持つこと、黒いマスクがスペイン風邪流行時から存在していたことなどが分かった。また、アンケートから黒いマスクに悪い印象を持つ人がコロナウイルス流行前は約半数いたが流行後では大幅に減ったこと、黒いマスクも白いマスクも基本は健康的にも魅力的にも見せないという意見が多いことが分かった。そして、現在黒いマスクを頻繁に着用しない人は約7割いて、する人しない人ともに着用についての理由が自宅での黒いマスクの有無と色を意識していないという意見が多く、研究結果が事実であっても着用回数は増やさないことが分かった。

課題に対する答え

コロナウイルス流行前は黒いマスクに対する悪い印象が根付いていたが、コロナウイルスの流行で悪い印象が改善したと分かった。また黒いマスクと白いマスクのどちらも基本は健康的にも魅力的にもしないが、黒いマスクの方が魅力が上がりやすくなり、白いマスクの方が元々の魅力が下がりづらく健康的に見せることが分かった。しかし、現在でも黒いマスクの着用は少数派で印象の改善が着用に繋がっているとは言えず、加えて色を意識してマスクを着用している人も少ないため、黒いマスクが健康的で魅力的に見せても着用に繋がるとは言えないと分かった。