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探究レポート No.1917

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タイトル
漬物から考える、日本の若者の食への意識
設定課題
漬物を通して考えられる日本の若者の食への意識とは?

課題を設定した理由

沢庵の材料は沢庵だ思っていた私たちが、工場での沢庵の製造方法を知り、衝撃を受けた。大根感がなくなるのも納得。大根の姿を変えたのは食品添加物であることも。以上が課題に興味をもった理由だ。福岡伸一氏によると、食べ物が私達の体の一部になるという。私達は自分の体を作るものが何であるかを知らずにいるのではないか。それは食べ物が容易に入手できることが理由では?そしてその背景には食品添加物の存在があるのでは?というわけで漬物に対する意識調査を行うことで、若者の食への意識が見えてくるのではないかと考えた。そしてこの探究を発信していくことで、若者が食に興味を持ち、食べる物を考えるきっかけになればと思う。

アピールポイント

たくあんの材料はたくあん?そんな疑問から始まった私たちの探究。 食品添加物の登場により、私たちは食において保存や味、見た目だけでなく安さといった多くの点で恩恵を受けている。一方、味の画一化が進み、食材の本来の味や旬などが分かりにくくなっている。この傾向が漬物に強く見られるのではないか、だからこそ自分たちもたくあんの材料を知らずに今まで過ごしてきたのではないかという考えに至った。そこで、漬物に焦点を当て探究を進めると、食に対して無関心な若者の姿が見えてきた。そして・・・

研究方法

兵庫県内の高校生約2000人を対象にアンケートを実施し、漬物についてどれだけ知っているかを調べた。また昔ながらの製法と、食品添加物を使った現代の製法を併用している漬物工場と、無添加の漬物を販売するお店の見学とインタビューを行い、漬物製造、販売の現状について伺った。また自分達の研究の方向性について、大学の先生からアドバイスをいただいた。さらに過去に日本で公的機関が行った食品の意識調査のデータも参考にしながら、現在の若者の食への意識を整理した。

結果

たくあんの食べごろの季節は春であるが、正しく答えた人は、全体の1割にも満たなかったこと、醤油を用いて作る福神漬けの色は茶色だが、全体の6割以上が赤色だと答えたことがアンケート結果から得られた。以上より、漬物に対するイメージは画一的なものになってしまっていることがわかる。食品添加物を使わない昔ながらの製法で作った漬物を販売するお店の見学とインタビュー調査では、コンビニ弁当などに入っている漬物により、漬物がおいしくないものだというイメージが強くなっていると伺った。また、現代の製法を併用している企業では、漬物の色が製造過程で薄くなったとき、着色料を使わないと売れ行きが悪くなるという現状も伺った。

課題に対する答え

漬物店での調査にもあったが、安さや便利さを求めた結果、「そんなにおいしくないもの」や、画一的な味という漬物のイメージが定着した。高校生が自分が食べる物に関しての意識が低いのは、企業などが私たちに画一的な味を提供していることも一因ではないか。ということは、自分たちの体を構成するにも拘らず、店や企業から提供されるものを疑いなく食べるのではないか。例えば漬物のように素材、季節の違いによって様々な味を持っていた食べ物も全て同じ味だと思うようになるのではないかなど多くのことが危惧される。若者の食への意識は低い。だから、自分の食べ物に意識を持つために、私たちがこの現状を発信していく必要があると感じた。