中学生の教科の中で、「数学が一番苦手」というお子さまもいるのではないでしょうか。「数学だけやる気が出ない」「計算ミスが減らない」など、ひとりひとり違うお悩みもあるかもしれません。高校受験のことを考えると、なるべく早く数学への苦手意識をなくしておきたいですよね。そこでこの記事では、やる気が出ない時の対処法や計算ミスのなくし方、公式の覚え方など、数学への苦手意識を克服するコツをご紹介します。
【中学生数学】自宅での学習がどうしてもやる気にならないときはどうしたらいい?
苦手意識があると、自宅での学習もなかなか進まなくなってしまいます。どうしても自宅学習でやる気が出ないときは、どうすればよいのでしょうか。
・規則正しい生活をして、勉強を毎日の習慣にする
やる気が出ないときは、勉強を毎日の習慣にしてしまうのがおすすめです。日課表を作り、その通りに早寝早起きをして、決まった時間に毎日勉強するようにしましょう。毎日の生活リズムに勉強を組み込んでしまうことで、やる気に頼らず勉強に取り掛かりやすくなります。まずは、決まった時間になったら机に向かう癖をつけてみましょう。
・新しく習った計算式は繰り返し練習する
新しい計算式を習ったら、ひたすら繰り返し練習しましょう。小学校で九九を練習したときのように、何度も書いたり計算したりして、しっかりと覚えます。計算式を覚え、使えるようにならなければ、数学の問題は解けません。逆に計算式を使いこなせれば、問題がどんどん解けるようになり、やる気にもつながります。
・一つでも解ける問題を増やしていく
わからない問題の方が多いと、やる気を失いがちです。しかし、すべての問題を一度にわかるようになる必要はありません。まずは1問ずつでいいので、わかる問題を増やしていきましょう。そのためには、解けなくてもいいので一通り問題を解いてみることをおすすめします。自分ができる問題とできない問題を把握し、そのうえでできない問題を1つずつできるようにすればよいのです。自力で解けない問題は、解説を見ながら解き方を覚えてもOK。1つずつ解ける問題が増えてくると、解くことが楽しくなりやる気も出やすくなります。
【中学生数学】計算ミスが多い人は計算力を上げよう
数学に関する悩みとしてよく挙げられる「計算ミス」。しかし、計算ミスは、計算力を上げることで防げるようになります。以下で計算ミスの原因や、計算力をつけるコツを見ていきましょう。
・数学は、「わかる」ことと「できる」ことが大事
「解き方はわかっていたのに、よく計算ミスをしてしまう」というお子さまもいるでしょう。数学の問題を解くためには、「わかる」と「できる」の2ステップが必要です。解き方がわかっているのに計算ミスをするのは、「わかる」ができていて、「できる」が足りないということです。「できる」を十分に伸ばすためには、以下のような反復練習をしてみましょう。
・「できる」ようになるためには、反復練習が必要
「できる」ようになるためには、繰り返しの練習が必要です。楽器やスポーツと同じように繰り返し練習をすることで、ミスなく計算式を使いこなせるようになります。つまづいた問題を何度も解くことで、「できない」が「遅いけれどできる」に変わり、やがて「速くできる」へと進化していくでしょう。
・計算力を身に付けるためには、計算問題を毎日続けると良い
計算力を身につけるためには、毎日短時間でもよいので計算問題を解いてみましょう。上記の反復練習にもなり、計算問題に慣れることで、計算ミスも減っていきます。
・自分のミスのクセを知り、スピードを落として解く
計算問題を解いたら、間違ったところに赤字で原因を書き込む癖をつけましょう。「くり上がり」「分数」「符号」など、ひとことで構いません。毎回原因を書き込むうちに、どんなミスをしやすいのか、自分のクセがわかってきます。自分のクセを把握したら、そのクセが出やすい問題のときは、スピードを落として慎重に解くようにしましょう。
【中学生数学】公式はカードを使って覚えよう
中学生になると、数学で習う公式はかなりの数になります。公式を覚えるためにおすすめなのが、カードで覚える方法です。以下でその方法を見ていきましょう。
・まずは公式カードを作って公式を覚える
数学の問題を解くためには、公式を覚えておくことが必須です。まずは「公式カード」を作って、一つひとつの公式を覚えていきましょう。大きめのカードや単語帳を用意し、例えば表に「おうぎの面積」、裏にその図と公式を書きます。こうして習った公式を一通りカードにしてみましょう。
・隙間時間を利用して、毎日暗記する
公式カードができたら、1日に何回かカードを使って暗記してみましょう。紙を用意して、カードの表を見ながら、裏に書いてある図と公式を書いてみます。答え合わせをして間違っていたら、正しい図と公式を声に出しながら書き、覚えましょう。また、間違ったカードには印をつけておき、その日のうちにもう一度復習すると、さらに覚えやすくなります。
・公式を覚えてきたら、さまざまな問題を解いてみる
公式を覚えてきたら、教科書や問題集でいろいろな問題を解いてみましょう。ノートに図や公式を書きながら解き、間違ったら解答・解説を確認し、正しい解法を赤で書き直して覚えます。1日1問でも2問でもいいので繰り返し解くことで、公式を使いこなせるようになっていくでしょう。
【中学生数学】授業中のノートの取り方
数学のノートは、主に板書を写す「授業用」と、重要事項や公式をまとめる「復習用」を用意するのがおすすめです。それぞれどのように書くのか、書き方のコツを見ていきましょう。
●授業用ノート
まずはノートの左端に縦線を引き、メモ用の余白スペースを作っておきます。日付や教科書のページ数のほか、板書以外に重要なことをメモしましょう。板書は余白スペースの右側に写します。復習したときに自分がわかればよいので、字はそこまできれいでなくても構いません。それよりも、写し間違いや写し漏らしがないように気をつけましょう。授業中に解いた問題を間違えたときは、消しゴムで消さず、赤字で修正します。こうすることで、復習のときに「どこをどう間違えたのか」がわかり、次回から注意できるようになります。
●復習用ノート
授業用ノートと同じように、左端に余白スペースを作ります。書き込む内容も、授業用ノートと同様です。余白スペースの右側には、重要事項や公式を復習し、自分なりにまとめましょう。例題や問題はもう一度自分で解き、間違えたらこちらも消さず、赤字で修正します。問題を解くときのポイントや別解があれば、それも追記するようにしましょう。
普段は授業用ノートを活用し、テスト前は復習用ノートで重要事項を整理したり、問題を解き直したりすると、効率よく勉強できます。
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・「ギモン解消ひろば」で、「わからない」を残さない!
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数学の成績をアップさせるために、いろんな工夫をしよう
中学生の数学を苦手教科にしないためには、さまざまな工夫が必要です。やる気を保つために規則正しい生活を心掛けたり、計算力をつけて計算ミスを減らすようにしたり。また、カードを使って公式を覚えたり、授業用・復習用でノートを2冊用意したりするのもおすすめです。
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