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【高校受験】いつから始める?何をすればいい?効率的なスケジュールの立て方や科目別勉強法などをご紹介

多くの中学生にとって初めての「受験」となる高校受験。受験勉強はいつから、どんなことをするべきか…本人はもちろん、保護者の方にとっても悩ましい問題ですね。高校受験では、入試の成績に加えて中学校での成績も評価されます。中学3年生はもちろん、中学1年生・2年生でも高校受験を意識することで、受験を有利に進めることができるでしょう。今回は、高校受験のための勉強スケジュールや効率のよい勉強法をご紹介します。

高校の入試では「入試の成績」と「内申点」が評価される

受験勉強は何をすればよいのかと考える前に、まずは、高校の入試ではどんなことが評価のポイントとなるのか知っておきましょう。ずばり、高校入試の評価のポイントは「入試の成績」と「内申点」です。

内申点とは、中学校での成績、つまり通知表の内容を点数化したもののこと。内申点には、定期テストの点数や授業態度、提出課題などから判断された成績が反映されるため、授業や宿題などの提出物に日頃からしっかりと取り組み、定期テストで結果を出すことが求められます。

各教科の学科試験が行われるいわゆる一般入試では、公立と私立でやや違いがあります。公立高校の一般入試では、入学試験の成績と内申点を合わせた点数で選抜が行われます。私立高校の一般入試ではほぼ入学試験の点数で合否が決まります。私立高校では内申点は重視されない傾向があるものの、公立・私立ともに推薦入試では内申点が評価の基準のひとつになるため、中学校での成績を少しでも上げておくことで受験のチャンスを広げることができます。

高校入試の学力検査の範囲は、中学校3年間で学んだ内容です。中学1・2年生で学ぶ内容は3年生の学習の基礎となる内容となるため、授業や定期テストに日頃からしっかりと取り組むことは内申点アップにつながるだけでなく、受験に向けての基礎固めにもなります。

高校受験では、入学試験の対策だけでなく、中学校の授業や定期テストの対策も重要になることがイメージできたでしょうか。「受験勉強は3年生から」と思わず、中学1・2年生の時から授業に遅れることなく理解し、定期テストで結果を出すことができていれば、3年生になっても余裕を持って受験勉強をスタートできるのです。

いつから始める? 高校受験のための勉強スケジュール

では、受験対策はいつから始めればいいのでしょうか。高校受験の本番は、多くの高校の一般入試が集中する1月~2月です。ここから逆算して、高校受験のための勉強スケジュールを考えてみましょう。

中学1・2年生

ここまで紹介したとおり、中学1・2年生は受験に向けた基礎固めの時期です。受験に向けての準備につながると意識して、授業や提出物、定期テストにしっかりと取り組みましょう。この時期に日々学習する習慣を身につけられるとよいですね。さらに、夏休みなどの長期休みには、それまで習った範囲を復習して、苦手なところを残さないようにしておくのが理想的です。

中学3年生の夏休みまで

中学3年生の1学期は、これまでと同様に授業や提出物、定期テストにしっかりと取り組みながら、中学2年生までの苦手分野を中心に復習に取り組みましょう。これまで学んだ範囲の基礎問題を解きながら、忘れているところがないか確認しておきます。定期テストで間違ったところを中心に解き直してみて、苦手な範囲や分野を確認するのもおすすめです。

また、6月頃からは高校の見学会や説明会も始まります。志望校を絞り込み、受験へのモチベーションを上げるのにも役立つため、積極的に参加しておきましょう。

中学3年生の夏休み

中学3年生の夏休みは、中学1・2年生と3年生1学期の基礎固めを終わらせたい時期です。これまで習った範囲の、基礎知識の定着と苦手克服に力を入れましょう。暗記学習の1周目も夏休みのうちに終えておくと、2学期以降が楽になります。

中学3年生の9月から冬休みまで

中学3年生の2学期は、授業や定期テストの勉強を続けながら、入試に向けた問題演習を始めましょう。中学3年生のこれまでの範囲で苦手なところは基礎固めを進め、理解できている範囲は入試対策の問題演習を進めるのがおすすめです。模擬試験も増える時期ですから、入試のテスト形式や時間配分に慣れるためにも積極的に受験しておきたいところです。模擬試験の結果は必ず見直して、間違ったところを中心に解き直すことも忘れずに。模擬試験の結果と偏差値を参考に、志望校も絞り込んでおきましょう。

中学3年生の冬休みから入試まで

いよいよ入試直前のこの時期。これまで取り組んできた問題集や過去問題をくり返し解きましょう。新しい問題集に取り組むのではなく、解いたことのある問題を「くり返し解く」ことで知識が定着しやすく、また苦手を見逃さずに勉強を進めることにつながります。

ここまで紹介したスケジュールは、ほんの一例です。「中学1・2年生の内容で苦手が多い」「難関高校を受験したい」と、一人ひとりの理解度や進み具合はさまざま。自分は勉強がどこまで進んでいてどこが苦手なのかを見極めながら、スケジュールを立てていきましょう。

中学生が勉強時間を増やすためにできること

「部活が忙しくて勉強する時間がない」「受験生なのに勉強する時間が少ない」など、勉強時間の確保に頭を悩ませている中学生も多いのではないでしょうか。そんなときは、勉強する時間がどれだけとれるのか、まずは生活のリズムを調整してみましょう。ここでは、勉強時間を確保するためのちょっとしたコツをご紹介します。

毎日の生活のリズムを確認する

中学3年生になったからと急に1日6時間勉強するなどと決めても、1日のうち自由に使える時間は意外と少ないため、計画倒れになりがちです。まずは、1日のうち睡眠時間、食事、入浴など生活するうえで必要なことや、登下校にかかる時間も含めて学校や部活にどれだけ時間がかかっているのか書き出して、生活のリズムを把握しましょう。カレンダーやスケジュール管理アプリを利用して、1週間ほどのリズムを記録するのがおすすめです。

一週間の生活リズムを記録して、「月曜日の帰宅後は長めに勉強時間が確保できそう」「朝、身支度をした後20分くらい空きがあるかも」など、勉強時間に使える時間が見えてきたら無理なく勉強のスケジュールを組むことができるはずです。

生活リズムを整える

勉強時間を確保するためには、毎日の生活リズムの中に一定の勉強時間を組み込んでおくのが有効です。毎日起きる時間や入浴する時間を決めておいて、その中に「夕食前に30分」「寝る前に1時間」などと、勉強する時間も加えてスケジュールを立ててみましょう。

早起きが得意なら朝の空き時間に勉強するのも1つの方法です。しかし、夜型の人は朝勉強をしようと睡眠時間を削ってしまうということも。自分に合った無理のない生活リズムを作るためには朝型か夜型かを見極めることも大切なことです。

生活と勉強のバランスのよい生活リズムを少なくとも数週間続けていけば、学習習慣が身につき、勉強時間の確保につながっていくでしょう。

スキマ時間を勉強に活用する

毎日の生活リズムをよく見ると、5~15分程度のスキマ時間がいくつも隠れています。1回5分でも1日10回なら50分の勉強時間を確保できることになりますから、活用しない手はありません。

スキマ時間の学習に向いているのは、単語帳や用語集などの暗記ものや、英語のリスニング教材など。歯を磨いている時、お風呂に入っている時、登下校・移動時間など、「この時間が使えそう」という時間を探して勉強に活用してください。学校の休み時間を利用して暗記に取り組んだり、同級生と問題を出し合ったりするのもおすすめです。

おすすめは“インプット+アウトプット”を意識した勉強法。教科別の受験勉強

受験勉強の基本は、用語や公式など基礎知識を覚える暗記と、問題をくり返し解く問題演習です。暗記と聞くと、ただ「覚える」(インプットする)ことと考えがちですが、実際の試験で「使える」(アウトプットできる)ように学習することが大切です。

暗記をメインに勉強するときは、単なる単語や数字を覚えようとするのではなく、関連する情報や時代背景、公式が導かれる理由まで学習することで、アウトプットしやすい情報として覚えることにつながります。

さらに、人の記憶はくり返し学習することで忘れにくくなると言われています。一度暗記できたと思った範囲も、何度か学習し直すのが基本。暗記と問題演習を組み合わせるのもおすすめです。基礎問題を解き直すなどしてくり返しアウトプットすることで、知識が定着しやすくなるだけでなく、理解も深めることができるでしょう。

このように、インプットとアウトプットを意識して、暗記と問題演習をバランスよく進めるのが効率のよい受験勉強と言えます。基礎が定着してきた範囲から、応用問題や過去問などへステップアップしていきましょう。

教科別の勉強法は以下のとおりです。

【国語】

国語の学習は、問題文を「声に出して読む・書いて覚える」のが基本です。読めない漢字や意味がとれない熟語などを調べながらくり返し読み、理解を深めましょう。古文・漢文は、暗記すべきことが多くなるため、基礎問題の演習を重点的にするのがおすすめです。

現代文はより多くの過去問を解いて問題の形式や記述式の解答の書き方に慣れるだけでなく、ふだんの読書ではあまり触れない論説文に慣れることも目指しましょう。

【英語】

英語は書いて覚えるだけでなく、声に出して読む「音読」や、CDなどの教材を使って「正しい発音を聞く」ことを重視して勉強しましょう。英単語や文法・構文など覚えることが多い教科になりますが、暗記に時間をかけすぎるのは効率が悪くなる原因に。英文を頭の中で和訳しながら声に出して読み、わからない単語や文法を調べて勉強していくほうが効率よく覚えることができます。

正しい発音を聞きながら和訳する練習は、リスニング対策としてもおすすめです。英作文の練習は、まずは例文を書き写すことから始めて、単語を入れ替えるなどしてアレンジしたものを、学校の先生に添削してもらうことでスキルアップを図りましょう。

【数学】

数学の学習の基本は問題演習です。基礎問題から始めて、標準的な問題、応用問題へと進めていきましょう。基礎問題の段階でつまずいてしまう単元は、学校の先生に聞く、図や表を一緒に書いて覚えるなどしましょう。友達に解き方を説明することを目指すのもおすすめの勉強法です。

【理科】

理科は暗記していれば答えられる問題のほかに、実験や観察から読みとれる考察を記述する問題も出題されるため、暗記と演習のバランスが重要な教科です。

暗記のコツは、用語をばらばらに覚えようとするよりも、図やグラフなどのイメージと用語を組み合わせたり、図解などを利用し全体のつながりを関連づけたりして覚えること。基礎問題で知識の定着を確認しながら、考察や記述が必要な問題の演習もして理解を深める必要があります。

【社会】

社会は年代や人名・地名、用語など覚えるべきことが多い教科です。用語を図解やイラストと組み合わせるなどして、記憶に残りやすくする工夫をしましょう。年表や地図と用語を組み合わせれば、前後の出来事や因果関係も合わせて覚えやすくなります。全体の流れやつながりを把握することができれば、応用や記述問題にも対応しやすくなるでしょう。

志望校レベル別の対策も、内申点アップも目指せる進研ゼミ『中学講座』がおすすめ

高校受験の勉強に悩んでいる中学生におすすめしたいのが、授業や定期テストなど内申点対策から、志望校レベル別の受験講座まで学べる進研ゼミ『中学講座』です。

授業対策・定期テスト対策は、通っている中学校の教科書別に教材をお届け。定期テスト対策は「よく出る」「つまずきやすい」といった必要な問題にしぼっているので、最後まで集中して取り組める短時間設計になっているのが魅力のひとつです。また、定期的に実施される全国規模の<実力診断テスト>や専用タブレットの“ハイブリットシステム”の解き直しシステムなど、苦手を残さない工夫も満載。着実な内申点アップに導きます。

受験対策は、お子さまの目標や志望校に合わせて選べる豊富なコースが用意されているのが特長。『中一講座』『中二講座』は、入試に直結する内申点の積み上げを重視する「スタンダード」と、難関高校の合格を目指し、定期テスト対策に加えて、応用力・記述力を強化できる「ハイレベル」から選ぶことができます。

さらに『中三受験講座』と『受験準備講座(中2年生1月~3月号)』では、志望校のレベル別に「受験総合コース」「難関挑戦コース」「最難関挑戦コース」の3つのコースから選択が可能。基礎固めから記述力の強化まで一人ひとりの目標や志望校、理解度や苦手に合わせて、受験対策ができるのが進研ゼミ『中学講座』の強みです。

▼進路相談などのサポートも充実!進研ゼミ 中学講座の受験対策

一人ひとりに合った伸ばし方で導く進研ゼミ『中学講座』で志望校合格を目指そう!

一般的な高校入試では、「入試の成績」と「内申点」が評価のポイントとなるため、入学試験の対策だけでなく、内申点を積み上げることも大切になります。中学校の定期テストで結果を出しながら、中学1年生から3年生と広い範囲の入試対策も行うためには、計画的で効率のよい日々の学習が欠かせません。とはいえ、授業以外にも部活に行事にと忙しい中学生にとって、ポイントをおさえた勉強法でスケジュールを立てて勉強を続けるというのは、1人では難しいこともありますよね。

進研ゼミ『中学講座』は、志望校合格を目指す中学生を全力でバックアップしてくれます。1人ひとりの目標や志望校に合せた伸ばし方で導く進研ゼミ『中学講座』で、志望校合格を目指しましょう!

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