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小学生の家庭学習を習慣化させるやり方とは?

遊び盛りの小学生にとって、家庭での学習習慣はなかなか定着しにくいものです。とはいえ今後のためにも、小学生のうちにしっかり学習習慣をつけ、いい成績を取らせてあげたいですよね。しかし、忙しい保護者がつきっきりで勉強を見てあげるのも大変です。「これでいいのだろうか」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。この記事では、お子さまの学習意欲の高め方や家庭学習の目的、習慣化させるやり方などをご紹介します。

まずはお子さまの勉強への意欲を高めてあげることが大事!

家庭学習を習慣化させるには、お子さまが自発的に「勉強しよう!」と思うことが大事です。そのためにはまず「自分のために勉強しているんだ」と認識してもらう必要があります。「親や先生に言われたからやっている」「やらされている」という意識のままでは、なかなか勉強への意欲がわかず、習慣化しにくいからです。

お子さまの意欲を高めるには、「勉強する理由」を上手く伝えてあげましょう。頭ごなしに伝えがちな「いい成績を取るため」「やらなきゃいけないから」という理由では、逆にお子さまのやる気が失われるおそれもあります。「なんで勉強しないといけないの?」と聞かれたら、以下のどちらかの方針で答えてあげるのもいいでしょう。

・自分にとってどう役立つか

勉強内容は、日々の生活や将来の職業選択に役立つということを、わかりやすく伝えます。
例)「かけ算」…「スーパーのセールで“3割引”と書いてある時、どれぐらい安くなるのかわかってお得に買い物できるよ」

・社会や世の中にとってどう役立つか

勉強して知っていることが増えれば、人の役に立てるということを、具体的に伝えます。
例)「英語」…「困っている外国の人を見つけた時、英語で助けてあげることができるよ」

このように、「勉強は役立つ」とお子さまに意識してもらうことで、勉強への意欲を高められることがあります

ただ、小学生に「勉強は役立つ」ことを意識させるのは、少し時間がかかるかもしれません。そこで、意識づけと一緒に、「毎日の勉強が楽しくなる」工夫もしてあげるとよいでしょう。お子さま自身が「勉強ができるようになりたい」と思っていても、「勉強がわからない」「問題が解けない」と苦手意識を持っていると、意欲がそがれてしまうからです。

たとえば興味を持ってもらうために、歴史をテーマにしたマンガをプレゼントしてみたり、お子さまが好きなゲームに関する英語の動画を観たりするなど、いろいろ試してみるとよいでしょう。

さらに学習習慣を身につけてもらうために、制限時間を設けてタイムアタック方式にする、目標を達成したらちょっとおいしいおやつをあげるなど、それぞれのお子さまに合った「楽しみ」をプラスしてあげるのがおすすめです。

小学校低学年と高学年で家庭学習の目標は異なる

「家庭学習」といっても、宿題や授業の予習・復習などその内容はさまざまです。特に学年によってできることが大きく変わってくる小学生は、低学年と高学年で家庭学習の目標が違ってきます。それぞれどのような目標で家庭学習をすればよいのか、見てみましょう。

・小学校低学年の目標は「机に向かう習慣をつける」

小学校低学年の家庭学習の目標は、「机に向かう習慣をつけること」です。まだまだ遊び盛りの低学年は、他の事を始めたり机に座っていられなかったりと、家庭学習の習慣づけは難しいかもしれません。まずは短時間でも机に向かい、宿題をさせてみましょう。それも難しかった場合は、机に座った状態で「今日習ったこと」を聞いてみるのがおすすめです。その日の復習にもなり、できなかったことやわからなかったことが何かはっきりするので、保護者の方も解き方のヒントを一緒に探したりわからなかった原因を一緒に考えたりと、フォローしやすくなります。

・小学校高学年の目標は「復習に時間をかける」

小学校高学年の家庭学習の目標は、「復習に時間をかけること」です。机に向かう習慣ができたら、宿題も自然とできるようになってきます。宿題ができるようになったら、毎日の復習も習慣づけてみましょう。高学年になると、家庭学習には「中学生になるための準備」も含まれてくるので、日々できなかったところを確認し復習しておけば、中学校に上がってからいきなり勉強でつまずくことも防げます。これまでに習ったことを確認し、「わかる」という自信をコツコツ積み重ねられるよう、サポートしてあげましょう。

小学生のお子さまに家庭学習の習慣を身につけさせるコツ

お子さまの家庭学習を習慣づけるには、具体的にはどのようにサポートすればよいのでしょうか。思いつきやすい方法としては「その日の目標を立てる」「ノルマを設定する」などがありますが、小学生がひとりで行うには少しハードルの高い方法です。そこで少し難易度を下げ、「一緒に計画を立てる」「学習時間を決める」というところから始めてみましょう。

・一緒に学習計画を立てる

一緒に計画を立てる場合は、「次の小テストで80点を取る」「宿題をいつまでに終わらせる」などの大まかな目標を決め、それに合わせて「1日にドリル2ページ」など具体的な目標を決めていくとよいでしょう。お子さまのやる気が出るよう、勉強できた日にはカレンダーにシールを貼るようにしたり、最終日にごほうびをあげる約束をしたりしてもいいかもしれません。

・学習時間を決める

学習時間を決める場合は、「1日10分×学年」で時間を計算してみましょう。たとえば、1年生なら1日10分、6年生なら1日60分です。学年に合わせて少しずつ時間を伸ばしていけるため、家庭学習を無理なく習慣づけられるでしょう。

あとは、勉強中のお子さまが悩んでいそうなときに声をかけてあげたり、少しでも学習が進んだら褒めたり励ましたりと、精神的にもサポートしてあげることがとても大切です。
特にしっかり褒めてあげることで、お子さまの「勉強しよう!」というモチベーションを引き出せます。加えて、お子さまの気が散らないようにテレビを消したりゲームをしまったりしておくなど、学習環境を整えてあげることもモチベーションを維持するために役立つでしょう。
また、家での学習のために家庭学習ノート(自主学習ノート)を作るのもおすすめです。

家庭学習ノート(自主学習ノート)ってなに?作り方は?

家庭学習ノート(自主学習ノート)とは、家で学習するときに使うノートのこと。先生から指示される宿題とは違い、自分でテーマを決めて学習できるのが特徴です。
家庭学習ノート(自主学習ノート)には、バッチリメニュー(漢字、計算、用語を覚えるなどの基礎学習)とワクワクメニュー(自分の興味があることを調べて思考力を高める学習)の2種類があります。

家庭学習ノート(自主学習ノート)は、以下のような書き方で進めてみましょう。
① 日付
② 勉強する内容
③ ②の内容を学習する
④ 学習の振り返り(勉強して分かったことなど)

とくに重要なのは、「④学習の振り返り」です。振り返りをすることで、物事を深く考える習慣がつきます。毎日少しずつでも振り返る時間を作りましょう。

家庭学習ノート(自主学習ノート)を作るときのおすすめテーマ

バッチリメニューとワクワクメニューを学習することで、学習の楽しさを体感できる家庭学習ノート(自主学習ノート)ですが、どんなテーマを選べばいいのか迷ってしまうもの。
ここではそれぞれのメニューについて、おすすめのテーマを紹介していきます。

バッチリメニューのテーマ

バッチリメニューでは、計算や漢字の書き取りなど、学校で習う基礎学習が中心になります。たとえば、下記のような内容を行うとよいでしょう。

● 授業内容の予習・復習
● 通信教育の教材の内容

このように、学校の授業の理解を深めるテーマがおすすめです。授業の予習・復習では足りない場合は、通信教育の教材を取り入れてみましょう。

ワクワクメニューのテーマ

ワクワクメニューは、お子さまの興味のあるテーマを自由に調べる学習になります。たとえば、下記のような内容を行うとよいでしょう。

● 画数の多い漢字
● 住んでいる県の名産品ランキング
● 雷はなぜ発生するのか
● 体の部位の役割

上記のように、お子さまが興味を持っている内容をテーマに調べ学習をおこないましょう。

家庭学習(自主学習)と宿題をどちらもこなすと学力が上がる!

ベネッセ教育総合研究所がおこなった調査「宿題と自主的学習の取り組みパターンと教科学力との関係」では、宿題と家庭学習(自主学習)をどちらも取り組んでいる生徒の学力はとても高いという結果が出ています。

たとえば宿題と家庭学習(自主学習)に取り組んでいる生徒、取り組んでいない生徒をそれぞれグループ分けして授業理解度を数値化したところ、宿題と家庭学習(自主学習)を両方取り組んでいる生徒は、宿題しか取り組んでいない生徒よりも授業理解度が5点以上高いことがわかりました。さらに宿題と家庭学習(自主学習)両方に取り組んでいない生徒とは、12点以上もの開きがあったのです。

(出典:ベネッセ教育総合研究所『授業と家庭学習のリンクが子どもの学力を伸ばす―学力向上のための基本調査2008より』「【3】宿題と自主的学習の取り組みパターンと教科学力との関係」)(宿題:「学校の先生が出した宿題をきちんとやり遂げている」の肯定的回答者(とても・まあ)が「○」、否定的回答者(あまり・まったく)が「×」。
自主的学習:家庭学習力の中の次の3つの設問の回答スコア平均の基準値(2.50)以上を○、基準値未満を「×」。)

宿題に取り組むことで授業の内容に漏れがなくなり、家庭学習(自主学習)に取り組むことで、苦手分野を中心に学習することができるのです。

家庭学習のサポートは「進研ゼミ小学講座」のチャレンジタッチにお任せ!

「進研ゼミ小学講座」の「チャレンジタッチ」では、個別タブレット学習と赤ペン先生の添削指導、オンラインライブ授業による講師の指導の組み合わせで、一人ひとりに最適な学びを提供しています。その結果、上記のお悩みも同時に解決します。

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約40年の指導データに基づき、お子さま一人ひとりに最適な学習カリキュラムを作成!

「進研ゼミ小学講座」では、約40年の小学生の指導実績・分析データと学力や学習量、正答率などのデータをAIで分析して、お子さま一人ひとりに最適なカリキュラムを作成し学習レッスンを提供しています。レッスン内容は1回10分~15分に要点を凝縮。「何をどれだけ勉強させればいいかわからない」と悩む保護者の方も安心して、お子さまに最適な学習計画を提案できます。

自動採点で丸付け不要! 間違いの原因もその場で解決

「進研ゼミ小学講座」の「チャレンジタッチ」は、回答を入力すると自動で採点する仕組みとなっているため、保護者の方による丸付けは不要です。「間違った問題を解説して理解させるのが難しい」と悩む保護者の方でも大丈夫。その回答から間違えた原因を自動判定し、ときには下の学年で習った内容までさかのぼり、正しい解き方を指導します。
間違えた直後に解説してくれるので、「わからない」を後に残しません。
授業自体もわかりやすい動画レッスンなので、考え方からしっかりと理解できます。

お子さまの得意・不得意にあわせた個別ドリルを配信! つまずきもバッチリ解消

「進研ゼミ小学講座」の「チャレンジタッチ」では、定期的な実力診断テストを用意。保護者の方には、成績表と学習アドバイスが送られます。教科ごとにお子さまの得意・苦手が可視化され、苦手な問題についてはお子さまに合わせた個別ドリルが配信されるので、その都度つまずきを解消できます。また、忘れたころに必ず解き直しをさせる仕組みになっているので、徹底的にニガテをなくしていけるでしょう。

英語やプログラミングなど、新学習指導要領にも対応!ゲーム感覚で楽しく取り組める

国語・算数・理科・社会(※理科社会は3年生から)だけでなく、英語やプログラミングなど、新学習指導要領で求められる範囲にも対応しています。英語は習熟度別のレッスンやゲーム風のレッスンなど、「読む・書く・聞く・話す」の英語4技能をお子さま一人でも取り組めるよう工夫されているので、初めて英語を学習するお子さまでも安心です。

小学生からしっかり勉強することの大切さを伝え、家庭学習をしっかり身につけさせましょう!

お子さまの家庭学習を習慣化させるためには、「勉強する理由」を上手く伝えてあげるなど、まず勉強への意欲を高めてあげましょう。そのうえでお子さまの学年に応じた目標を立てますが、その時は一緒に学習スケジュールを立てる、家庭学習ノート(自主学習ノート)を作る、勉強時間を設定するなどが効果的です。

また、ベネッセ教育総合研究所の調査では、家庭学習(自主学習)と宿題をどちらもこなすと学力が上がるという結果も出ています。お子さまの家庭学習を習慣化させるためにお悩みの方にぴったりの学習教材が、「進研ゼミ小学講座」です。タブレット学習の学習「チャレンジタッチ」でゲームのように楽しく勉強できるほか、担任の赤ペン先生の指導、塾のようなオンライン授業も、自宅にいながら受けられます。お子さまの家庭学習を安心して任せられる「進研ゼミ小学講座」、早いうちにぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

※ここでご紹介している教材・サービスは2021年10月現在の情報です。教材ラインナップ・デザイン・名称・内容・お届け月などは変わることがあります。

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