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センター試験とは?
大学入学共通テストとの違いや対策をわかりやすく解説

受験シーズンになると耳にする「センター試験」ですが、実際にはどのような内容が行われているのかわからない方も多いのではないでしょうか。この記事では、センター試験の概要や、新たに始まった「大学入学共通テスト」との違い、共通テストの問題の特徴について解説していきます。

センター試験とは?

センター試験とは、平成2年度から国公私立大学を対象として実施していた試験のことで、正式には「大学入試センター試験」といいます。毎年1月中旬に2日間かけて行われる試験となっており、主な目的は「大学入学志願者の高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定すること(大学合否判定の判断材料)」です。

国公立大学だけでなく、多くの私立大学が入試方法の1つとして採用していたため、高校3年生の約4割が受験する大規模な試験でした。この試験を利用する国公立・私立の各大学が大学入試センターと協力し、同じ日に同じ試験問題を出題することで、共同実施していたのがセンター試験の特徴です。

2021年度よりセンター試験が「大学入学共通テスト」へ

これまでのセンター試験と代わって実施されることになったのが、「大学入学共通テスト(以下共通テスト)」です。2021年度より導入されるこの試験は、「知識を活用しながら思考力や判断力を発揮して解くような問題が必要」という判断によって導入されることとなりました。受験対象者は、国公立大学の一般選抜受験者です。しかし、多くの私立大学でも共通テスト利用方式が設定されているため、私立志願者でも受験した方がチャンスが広がります。

2021年度の共通テストの出願者数は53万5,244人と、現役生の約2人に1人が受験する大規模な試験です。試験科目は6教科30科目の中から、受験する大学が指定した科目を受験し、すべてマークシート方式となっています。

センター試験と共通テストの違い

センター試験と共通テストでは、どのような違いや変更点があるのでしょうか。
主な変更点は、以下のとおりです。
【主な変更点】
●「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・A」の試験時間が60分→70分に変更
●「理科②(物理、化学、生物、地学)」の選択問題がなくなる
●英語の出題内容が「リーディング」と「リスニング」になり、発音・アクセント・語句整序等の単独問題はナシ、設問文も英語に変更
●英語の「リーディング」「リスニング」の配点が同配点に変更(リーディング100点・リスニング100点)※
●リスニングの第3問以降が2回読み→1回読みに変更

※ただし、配点の扱いは各大学に任されているため、事前に志望大学の情報を確認する必要があります。

全体的には、さまざまな資料を読み込んだ上で、考えて解くような問題が多い傾向にあります。センター試験よりも思考力・判断力・表現力が問われる内容です。

【科目別】2021年度の共通テストから見えた問題の特徴

ここでは、2021年度の共通テストから見えた各教科の特徴や傾向について解説していきます。

数学の特徴

数学の共通テストの特徴として、「日常の課題をテーマにして、それを数学的に解決していく問い」が出題されました。
その他にも、以下の内容が問われる傾向にあります。
●登場人物が会話をしながら議論を進めていく形式の問い
●問題を一般化する力が求められる問題
●基本的な計算力や定理・公式を扱う力も問われる傾向にあります。

まずは基本的な計算力を身につけ、その後、上記の形式に関する対策が必要です。

英語の特徴

配点の大幅な変更があり話題となった英語ですが、「リーディング」「リスニング」では以下のような出題傾向となりました。

【リーディング】
①アクセント・語い・文法問題がなくなり、読解問題のみの出題に変更
②日常生活でのコミュニケーションを意識した出題が増加
③英文だけでなく、複数の資料や図表の情報を同時処理する力が問われた

英文全体の要旨や論理展開をすばやく把握する速読力、複数の情報を整理して解答を導く思考力が求められる内容となっていました。

【リスニング】
①センター試験と比較して、音声情報と視覚情報の同時処理を求められる問題が増加(グラフや表・ワークシートといった視覚情報の読み取り)
②第3問~第6問は「1回のみ」放送される出題形式

要点を整理する力、他の表現への言い換えに気がつく柔軟な思考を養う必要があります。

国語の特徴

これまでのセンター試験では、評論文、小説、漢文、古文の4つの分野から出題されていましたが、共通テストでもその方式が採用されました。
①センター試験と同様に、漢字や語句の意味など基本的な知識が問われた
②複数の資料を関連付けて読解することが求められた

複数の文章の関係性を自分なりに考えてみるなど、共通テストで求められる思考法・考え方に慣れる必要があります。

理科の特徴

●【物理基礎】実験結果の違いを考察させる問題が出題
●【物理】身近な物理現象を考察させる問題が出題
●【化学基礎】初見の実験が扱われ、読解力や考察力を問う問題
●【化学】見慣れない実験、図表の読み取りに関する問題が増加
●【生物基礎】知識を活用して、図・グラフを判断する力を問う問題
●【生物】複数の資料を合理的に分析する思考力を問う問題
●【地学基礎】課題の解決までの過程を問う問題
●【地学】図の読み取りや計算を要する問題が多く出題

上記の特徴を見ると、単に知識を覚えるだけでなく、「なぜそうなるのか」と考え、実際の現象や実験、図・グラフと関連させて理解することが重要です。

地歴公民(社会)の特徴

●高校生の【さまざまな学習の場面】を用いた出題が多数
●文章資料をはじめグラフ、写真、地図など「さまざまな資料」を用いた問題が大幅に増加
●会話文・レポートなどの【文字量の増加】が顕著

教科書レベルの重要事項を押さえつつ、学習事項をさまざまな学習活動や日常生活の場面を通じて自分ごと化して理解を深める必要があります。

次年度以降どうなるかわからない、まだまだ不確定な要素の多いテストではあるものの、共通テストの傾向を押さえ、「思考力・判断力・表現力」が問われる問題への対策が必要となります。

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これまで、共通テストの出題傾向について解説してきました。今後の傾向がどうなるかわからない共通テストですが、対策をするなら「進研ゼミ高校講座」がおすすめです。

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2021年度より、センター試験に代わる「大学入学共通テスト」が実施されました。センター試験と共通テストの違いを知り、各教科の出題傾向を押さえて対策することが大切です。
大学共通テストに対応した対策をするなら、「進研ゼミ高校講座」がおすすめ。共通テストに対応しているのはもちろん、志望大合格を目指せる最適な教材をお届けします。

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