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大学受験の仕組み、準備すべきことを紹介

高校生の進路を大きく左右する大学受験。「どの大学を受けるか」「どの学部を選ぶか」「受験方法はどれを選ぶか」など、受験の前には決めるべきことが山積みです。受験勉強にしっかりと集中するためにも、まずは大学受験の仕組みについて把握しておきましょう。この記事では、大学受験の区分や国公立大学・私立大学それぞれの受験の仕組み、大学受験に向けて準備すべきことなどをご紹介します。

大学受験の区分について

大学入試にはいろいろな受験方法がありますが、国公立大学と私立大学では、それぞれ受験方法が異なります。以下でそれぞれの受験方法を見ていきましょう。

●国公立大学の受験区分

・一般選抜
・学校推薦型選抜(旧:推薦入試)
・総合型選抜(旧AO入試)

●私立大学の受験区分

・一般選抜
・一般選抜(共通テスト利用)
・学校推薦型選抜(旧:推薦入試)
・総合型選抜(旧AO入試)

受験区分の種類は国公立大学と私立大学でそこまで大きく変わりませんが、共通テスト利用の有無や試験科目の数など、その内容にはそれぞれ特徴があります。次に、国公立大学と私立大学に分けて、それぞれの受験区分の特徴を見ていきましょう。

国公立大学の受験の仕組み

国公立大学の受験は、科目数が多く、共通テストの受験がほぼ必須であることが特徴です。以下でそれぞれの受験区分ごとに、詳しい特徴を見ていきましょう。

【国公立大学の一般選抜】

国公立大学の場合は、募集人員の約8割が一般選抜によるものです。一般選抜では、1次試験(共通テスト)と2次試験(個別学力検査)の結果で合否を判定します。ただし、1次試験(共通テスト)の成績によって2次試験の受験者を選抜する制度「二段階選抜」があるため、1次試験(共通テスト)の成績が非常に重要です。二段階選抜は、基本的に志望者が募集人員よりも多い場合に行われますが、その有無や倍率は各大学によって異なります。

また、1次試験(共通テスト)・2次試験(個別学力検査)共に、必要な入試科目は大学や学部により異なります。特に2次試験(個別学力検査)は2月下旬から実施され、前期日程・後期日程の2つの日程で1校ずつ受験することができます(分離・分割方式)。前期・後期で同じ大学を受けることもできますが、同じ大学の同じ学科を受けた場合でも、前期・後期で入試科目が異なることがあるので注意しましょう。なお、前期日程で合格した大学に入学手続きを行うと、後期日程を受験しても合格できません。そのため、一般的には前期日程で第一志望校を受験します。

【国公立大学の学校推薦型選抜(旧:推薦入試)】

学校推薦型選抜は以前の推薦入試にあたり、募集人員が全体の約1割前後と少なくなっています。さらに、「全教科の学業成績が学年上位5%以内であること」「実用英語技能検定(英検)1級以上を取得していること」など、厳しい出願資格が設定されていることも。試験内容は面接や小論文を課されるほか、共通テストの受験が必須とされることも多くなっています。

【国公立大学の総合型選抜(旧AO入試)】

総合型選抜は以前のAO入試にあたり、こちらの募集人員も全体の約1割前後と少なくなっています。ただし、「合格した場合に入学を確約できること」「出身学校において指定の教科・科目を修得または修得見込みであること」など、学校推薦型選抜よりは出願資格がやさしい傾向にあります。試験内容は1次試験で書類審査を、2次試験で面接や小論文を課されることが多くなっていますが、大学によっては共通テストの受験やレポート提出を求められることも。

私立大学の受験の仕組み

私立大学の受験は、国公立大学と比べて科目数が少なく、大学によって試験内容がかなり異なることが特徴です。以下でそれぞれの受験区分ごとに、詳しい特徴を見ていきましょう。

【私立大学の一般選抜】

私立大学の一般選抜では募集人員の約6割ほどを選抜しており、大学独自の試験のみで選抜する方法(一般方式)と、共通テストの結果を合否判定に利用する方法(共通テスト利用)の2種類があります。一般方式の入試科目や方式は大学により異なりますが、基本的には3教科型入試の大学が多い傾向です。入試日程が前期・後期に分かれており、前期は2月初旬~中旬、後期は2月下旬~3月にそれぞれ実施されます。ただし、後期入試は前期入試の合否発表後に出願が始まり、前期入試よりも募集人員が少ないため、高倍率になる可能性が高くなっています。

【私立大学の一般選抜(共通テスト利用)】

共通テストを利用する一般選抜では、共通テストの成績のみで合否を判定することが一般的です。必要な科目は2科目以下であることが多く、国公立大学を第一志望にしている受験生にとっては、共通テストの受験だけで私立大学への併願が可能となる点がメリットです。また、私立大学が第一志望の受験生にとっても、共通テスト利用の一般選抜を併願することで、合格の可能性が高まります。ただし、大学によっては大学独自の試験も受験する必要があるので、事前に確認しておきましょう。

【私立大学の学校推薦型選抜(旧:推薦入試)】

私立大学では、募集人員の約4割が学校推薦型選抜によるものです。基本的には小論文や面接、調査書や基礎学力検査などに基づいた選抜を行います。私立大学の特徴としては、スポーツ推薦や有資格者推薦など、特色ある選抜方法がみられることです。

【総合型選抜(旧AO入試)】

学校推薦型選抜同様、総合型選抜もさまざまな内容の試験が行われます。その多くは複数回の面談・面接により合否が判定される「対話型」の試験です。そのほか、書類審査や面接、小論文が課される場合や、セミナーや模擬授業に出席のうえレポート提出を求められる場合もあります。

大学受験で準備すべきこと

大学入試の受験方法を把握したら、いよいよ受験の準備を始めます。まずは何を準備すべきか、以下で見ていきましょう。

・志望する学部を決める

まずは、志望する大学よりも先に、志望する学部を選んでみましょう。大学を選ぶ際は、将来なりたい職業や特に学びたい学問を踏まえ、実際にその学科で行われる講義の内容まで確認しておくと失敗が少なくなります。志望する学部を決めることで、その学部がある大学に候補がしぼられるため、志望校も決めやすくなるのです。志望校が決まると、勉強すべき教科や科目も自然と決まってきます。

・オープンキャンパスに行くことも大切

各大学では、高校生やその保護者を対象に施設を公開するオープンキャンパスが行われます。オープンキャンパスは夏から秋にかけての7月~11月に行われることが多く、実際に足を運ぶことで志望大学の雰囲気を味わえます。夏休みや文化祭の時期を狙って訪問するのも、各大学の雰囲気がよくわかるのでおすすめです。また、模擬授業や学校説明会などもあるため、ネット上に公開されているものより詳しい情報を得られるでしょう。オープンキャンパスに行く際にはその大学についてよく調べておき、在学生や教授に質問できるように準備しておきましょう。

新型コロナウイルスの流行でなかなかオープンキャンパスに行きづらい場合は、Web上でオープンキャンパス体験ができる「Webオープンキャンパス」を利用するのもおすすめです。

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一歩ずつ大学合格に向かっていこう

大学の受験区分は、国公立大学と私立大学でそれぞれ異なります。また、国公立大学は募集人員の約8割を一般選抜試験で選びます。私立大学は約6割を一般選抜試験で選ぶ代わりに、受験区分の種類が数多く用意されています。大学の受験区分を一通り把握したら、受験の準備として志望する学部を選び、オープンキャンパスに行ってみましょう。そうすることで志望大学が決まり、受験勉強すべき科目も決まってきます。受験勉強には、共通テスト対策もしっかりとできる「進研ゼミ 高校講座」がおすすめです。志望校の合格に向け、一歩ずつ準備を進めていきましょう。

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