お子さんが大きくなるにつれ、小学校受験を検討し始めた保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。とはいえ、一体何から始めればいいのか、いつから準備をすればよいのか、まだわからないことが多い方もいるかもしれません。小学校受験の準備は、遅くとも年中さんの秋までにスタートしたいところです。そこでこの記事では、小学校受験への向き不向きや準備を始める時期、小学校受験で得られることなどをご紹介します。
小学校受験に向き不向きはある?必要な力とは
小学校受験を考えるにあたり、お子さんが受験に向いているかどうかは気になるところではないでしょうか。小学校受験で問われる力や、受験までにできることについて、以下で見ていきます。
小学校受験で問われるのは「総合力」
小学校受験では、ペーパーテストや行動観察、面接などが行われますが、そこで問われるのは総合力です。「数に関する問題を解く力」や「情報を記憶する力」など、お子さんにはそれぞれの得意な分野があるでしょう。しかし、どれか一つの力だけが秀でていることより、さまざまな力をバランスよく持っていることが、小学校受験では求められています。とくにデジタル化が進む近年では、「聞く力」「話す力」を伸ばす機会が減っているようです。受験科目ではいずれも「聞く力」「話す力」が合格の鍵となりますので、ご家庭での会話を増やし、お子さんが言葉に触れる機会を増やすとよいでしょう。
小学校受験に向けてできる準備
とくに小さいころからできる受験の準備としては、体力づくりや指先を使う練習があります。いずれもお子さんの発達をうながす、楽しみながら遊びの中で培うことができるものです。また、行動観察の対策としては、集団行動につながる学びを生活の中に取り入れるとよいでしょう。保育園や幼稚園での集団行動だけでなく、地域のお祭りや児童館に行ってみることで、知らない子ばかりのなかでの振る舞いを子どもは自然と学んでいきます。
このように、小学校受験に向けてできることはたくさんあります。お子さんの向き不向きを考えるよりも、保護者の方や周りの方とどうコミュニケーションをとっていくかを考えていくことが重要です。
小学校受験への準備はいつからする?
小学校受験の準備には、1年ほど期間を確保できるとベストです。つまり、遅くとも年中さんの秋ごろまでには、準備を始められるとよいでしょう。ただし、難関校を受験する場合は、受験内容がハイレベルなものもあるため、2~3年準備期間を用意するのが望ましい場合も。なるべく早めに志望校を決め、準備を始めるのがおすすめです。
また、塾に通うかどうかでお悩みの方もいるのではないでしょうか。塾は小学校受験のノウハウを持っているため、効率的な準備ができます。しかし、だからといって入らなければ受からない、というわけでもありません。必ず入らなければいけないものではないので、塾に通うかどうかは、各ご家庭の教育方針に合わせて決めるとよいでしょう。
小学校受験で親と子が得られること
小学校受験を通して得られるのは、志望校への入学資格だけではありません。受験の準備を通して考える力や算数力が身につき、自然に触れるなどの体験学習を行った場合は、感受性も身につくでしょう。マナーや季節ごとのイベントについての知識を学ぶことで、社交性も高まります。また、受験勉強を保護者の方と一緒に頑張ることで、家族で過ごす時間が増えるのもうれしいポイントです。
またその一方で、受験費用や塾の費用、入学後の授業料など、公立の小学校に通う予定のお子さんよりも金銭的な負担が大きくなるのも事実です。さらに、私立の小学校に通うことになった場合は、居住地から学校から遠いパターンも少なくないため、通学費用もかかります。メリットはもちろん、こうしたデメリットについても、受験前にどの程度かかるのか確認し対策しておくとよいでしょう。
オンライン化が進んだ影響?近年の小学校受験における変化とは
これまでも小学校受験をする家庭は徐々に増加していましたが、コロナ禍でオンライン対応の速さに差が出た2020年は、小学校受験をする家庭が5~10%も増加しました。コロナ禍で緊急事態宣言が出され、休校となる小学校が相次ぐ中、私立の小学校はいち早くオンライン授業を開始するなど、その対応の速さに注目が集まりました。
またオンライン化が進む中、学校説明会もインターネットで視聴することが可能に。学校説明会参加へのハードルが下がり、気軽に複数の説明会に参加できるようになった結果、小学校受験を視野に入れる家庭や併願校を増やす家庭が増加したと考えられます。小学校受験を検討される場合は、より早くからの対策が必要だといえるでしょう。
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お子さんの小学校受験は家庭の教育方針を話し合うチャンス
小学校受験には総合力が求められており、向き不向きがあるわけではありません。合格するためには、お子さんと保護者の方が協力して、一緒に努力していくことが大切です。受験の準備は、遅くとも年中さんの秋頃から始めておきましょう。近年、コロナ禍の影響で小学校受験をするご家庭は増加傾向にあります。
お子さんに楽しみながら学習習慣をつけてもらいたいなら、「こどもちゃれんじ」がおすすめです。しっかり対策をしていくことで合格に近づくうえ、受験の準備を通して、家族の絆も深まることでしょう。
※ここでご紹介している教材・サービスは2022年1月現在の情報です。教材ラインナップ・デザイン・名称・内容・お届け月などは変わることがあります。