2019年に文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」により、小学校でもデジタル学習が普及してきています。学校はもちろん、家庭学習にも活用できるデジタル学習として、タブレットでの学びを取り入れている学習サービスも増えました。「就学前に慣れさせておきたい」と、幼児期のお子さまのタブレット学習をお考えの方もいるのではないでしょうか。この記事では、幼児期のデジタル学習のメリット・注意点やタブレット選び、コンテンツの選び方のポイントなどについてご紹介します。
幼児期のデジタル学習のメリットと注意点は?
小学校でのデジタル学習が普及していくなか、教材としてタブレット端末の導入も加速しています。この動きをふまえて、幼児期のうちからお子さまにタブレット学習をさせておきたい、という方もいるのではないでしょうか。実際、新型コロナウイルスの流行によっておうちで過ごす時間が長くなり、お子さまがタブレットに触れる機会も増えているかもしれません。
その一方で、「視力の低下や発育への影響が不安」「どう選んだらよいかわからない」など、導入に際して悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで、これからタブレット学習を始めようとお考えの方に向けて、デジタル学習のメリットと注意点をご紹介します。
●デジタル学習のメリット
・興味の幅を広げてくれる
デジタル学習なら、遠い異国の地や海の底、雲の上など、本来ならなかなか行けない場所に行く体験が、紙の教材よりも臨場感を持って楽しめます。まるで本当にその場所にいるような体験をすることで、「このお魚の名前は?」「飛行機ってどうやって飛んでいるの?」など、お子さまの興味の幅を広げやすい学習方法なのです。
・動画や音声が記憶の定着を助ける
例えば、アルファベットの語彙を増やすにあたり、音と動きを合わせた映像を子どもに見せると、習得の手助けになったという実験結果があります。ただ書いて覚えるのではなく、動画や音声を活用したタブレット学習を行うことで、学習したことが記憶として定着しやすくなります。また、デジタル学習でよく活用されるアニメーションにも、子どもの理解を助ける働きがあります。
・情報化社会に重要な「情報リテラシー」の下地を作れる
幼い頃からデジタル教材に触れておくことで、情報化社会で生きていくうえで重要な「情報リテラシー」の下地を作れます。事前に「明るいところで勉強する」「使うのは1日○時間まで」などとルールを決めておくことで、デジタル端末との付き合い方を学べます。また、決められた時間の中で多くの情報に触れたり、選んで活用したりすることで、情報リテラシーの下地ができるといえるでしょう。
●デジタル学習の注意点
・長時間の使用は弊害を生む可能性がある
デジタル教材は子どもが飽きないよう工夫して作られているため、お子さまがつい長時間使用してしまうことも。その結果、視力が低下したり外遊びの時間が減ったり、お風呂や歯磨きなどの身支度がおろそかになったりと、弊害が起きてしまう可能性があります。事前に使用時間などのルールを決めておき、お子さまが夢中になり過ぎないよう工夫することも必要です。
デジタル教材を活用する上で重要なことは、「他の学習とのバランスを取る」ことです。タブレット学習は視覚や聴覚によい刺激を与えますが、タブレット学習だけでは、その他の感覚の成長がおろそかになるおそれがあります。幼児期に大切なことは「五感を使って成長を促していくこと」なので、外遊びや家のお手伝いなど、視覚や聴覚以外を使う学びもバランスよく取り入れていきましょう。五感をはぐくむひとつの手段として、デジタル教材をうまく活用すれば、お子さまの興味や関心を大きく育てることができるでしょう。
タブレット選びによる注意点とは?コンテンツの選び方のポイントも紹介!
幼児期のデジタル教材として、手軽に取り入れられるタブレット学習。しかし、タブレット学習の種類は幅広く、目的に応じて選ぶべきタブレットも変わってきます。タブレット選びにお悩みの方もいるのではないでしょうか。以下で、タブレットの選び方や注意点などを見ていきましょう。
●タブレットの選び方と注意点
タブレットの選び方は、保護者の方が持っているタブレットを使う場合と、子ども専用のタブレットを新たに買う場合で変わってきます。
1 保護者の方が持っているタブレットを使う場合
この場合はタブレット選びに悩む必要はありませんが、タブレット学習にどのコンテンツを利用するか、保護者の方がしっかりと見極めてあげる必要があります。お子さまの年齢に合った過激でないものを選ぶ、インターネットにアクセスできないようにするなど、使い方をきちんとサポートしてあげましょう。
2 お子さま専用のタブレットを新たに買う場合
この場合は、タブレットを使う目的に応じて種類を選ぶとよいでしょう。学習が目的の場合は学習内容や狙いがしっかりしているもの、遊びが目的の場合はゲーム感覚でお子さまが興味を持てそうなものなど、どのように使いたいかを考えて選んでみましょう。なお、子ども用のタブレットにはお子さまを飽きさせない工夫がたくさん詰まっているため、つい長時間使ってしまうことのないよう、管理する必要があります。
なお、タブレット学習を始める前には「壊れやすいから大事に使おう」「1日○分までにしよう」などと、親子でルールを決めておきましょう。そうすることで、長時間利用による視力の低下や外遊びの減少といった弊害も、防ぎやすくなるでしょう。
●コンテンツの選び方のポイント
動画やアプリなど、タブレット学習で使うコンテンツを選ぶときは、絵本やおもちゃを選ぶ時と同じようにさまざまな点を確認しておきましょう。
・配信元を確認する
コンテンツ選びに迷ったら、教育系の企業や団体が配信しているものや、専門家の監修がついているものを選ぶとよいでしょう。幼児向けの知育をテーマにしているコンテンツでも、「発達」に関する解釈がそれぞれ異なる場合があるからです。
・参加型で自己表現をうながすものにする
「一緒にやってみよう!」「正解はどれかな?」とお子さまに対する呼びかけがあったり、歌う・踊る・工作するといったパートが含まれていたりと、お子さまが参加して自己表現を磨ける内容のものがおすすめです。動画を見てただ知識を得るタイプのコンテンツよりも、積極的に参加し表現することで、知識の定着度や表現力が上がります。
・ほかの体験と組み合わせられるか考える
タブレット学習で学んだことを実生活の体験と組み合わせられると、知識がより定着します。例えば、くだものの数を数えたりグループ分けしたりするアプリなら、実生活でも「みかんはいくつあるかな?」「りんごとみかんを分けられるかな?」など、同様の体験をさせることで数の概念が定着します。このように、「実生活でも復習できそうか」と考えてコンテンツを選ぶと、タブレット学習で学んだことが効率よく覚えられます。
幼児期の子どもは、遊びながら多くのことを学んでいきます。そのため、お子さまの興味をうまく引き出してくれるコンテンツや、自己表現をうながすコンテンツを選んであげるとよいでしょう。
幼児期に学んでおきたいバラエティ豊かなテーマで、リアルな体験も含めて学べるのが「こどもちゃれんじ」!
幼児期に学んでおきたい内容に、デジタル学習などを活用してバランスよく取り組むなら「こどもちゃれんじ」がおすすめです。以下でそのメリットを見て言いましょう。
・保護者が教えづらいことも教材が教えてくれる
「こどもちゃれんじ」のデジタル学習としては、その他の教材と一緒に使える専用アプリ「しまじろうクラブアプリ」があります。デジタルワークや体験動画、オンライン習い事など幅広いテーマのコンテンツがあり、たとえば画面上で形を動かして考え、その場で即座に正誤判定をするなど、デジタルの強みを活かして学べます。問題文の読み上げや自動丸付けの機能があるため、保護者の方が忙しい時でもお子さまひとりで学習を進められます。
・子どもが自分から楽しめる
「こどもちゃれんじ」はお子さまの年齢や発達に合わせて、毎月絵本や知育玩具、動画教材(DVD)、ワークなどをお届け。また、内容がステップアップしていくカリキュラムになっているなど、お子さまが思わず挑戦したくなるような教材構成になっています。そのため、お子さまも「次はどんな遊びができるのだろう?」と、毎月飽きずに学習に取り組めるのです。
・学習の進度を把握できる
新サービスの「しまじろうクラブアプリ」では、「学習振り返り機能」でお子さまの取り組み状況が把握できます(※)。学習履歴がわかるのはもちろん、お子さまの回答や理解度を踏まえた学習アドバイスも配信。「頑張ってるね」「できてえらいね」といった声掛けがしやすくなるだけでなく、苦手分野のサポートもしやすくなります。
※……年中さん(4歳・5歳)向け「こどもちゃれんじすてっぷ」、年長さん(5歳・6歳)向けの「こどもちゃれんじじゃんぷ」で、2021年7月サービス開始予定
年齢に合わせたコンテンツで興味を引き出してくれるのは「こどもちゃれんじ」
幼児期のお子さまのタブレット学習をお考えの場合は、まずデジタル学習におけるメリットや注意点を押さえておきましょう。デジタル学習はルールを決めてうまく活用すれば、興味を引き出し表現の幅を広げるなど、お子さまの成長にプラスの影響を与えられます。デジタル学習を取り入れる際は、タブレット端末やそのコンテンツをしっかりと選び、お子さまの「好き」や「体験」を増やすツールとして活用しましょう。「こどもちゃれんじ」なら、参加型アプリでお子さまの感性を刺激し、楽しみながら得意分野を見つけてくれます。ぜひ「こどもちゃれんじ」で、デジタル学習を導入してみませんか?
※ここでご紹介している教材・サービスは2021年3月現在の情報です。教材ラインナップ・デザイン・名称・内容・お届け月などは変わることがあります。