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小学生が算数で
つまずくポイントと
おすすめ勉強法紹介

小学生がつまずいたり、苦手になったりしがちな教科・算数。低学年のうちは特に問題なく取り組めていても、ちょっとしたきっかけで苦手意識が芽生えたり、高学年になってからついていけなくなったりしてしまうことも。そうならないよう、早めにつまずきやすいポイントを知り、勉強方法を工夫しておきたいところです。この記事では、小学生が算数でつまずきやすいポイントや、つまずきポイント別の勉強方法などをご紹介します。

小学生が算数で習う内容・学習目的

小学生が算数でつまずくポイントを知るために、まずはその学習内容を把握しておきましょう。低学年・高学年に分けて、それぞれの学習内容をざっくりとご紹介します。

小学校低学年(1~3年)の算数の内容

低学年では、たし算やひき算、九九・わり算など、基礎的な計算方法を学習します。また、長さ・かさ・重さなど、日常的に親しみのある単位も登場。これらの学習内容は、高学年の算数の土台となる、大切な内容です。しっかりと基礎固めするのはもちろん、「わからないところをそのままにしない」習慣を、低学年のうちに身に付けることが重要です。

小学校高学年(4~6年)の算数の内容

高学年では、わり算の筆算、分数や小数の四則計算など、低学年の内容を踏まえたうえでの複雑な計算方法を学習します。割合や比、速さなど、つまずきやすい単元も登場。「実際には目に見えない抽象的なもの」について考える問題が増えます。その背景には、数学的な見方や考え方を身につけ、伝え合う力を養う目的があります。つまずいたらその都度苦手な部分を解決し、算数への苦手意識を育てないようにしましょう。

小学生が算数でつまずくポイント

算数は、これまでの学習内容がわかっている前提で次の学習が始まる、「積み上がり型」の教科です。そのため、つまずきはすぐ解決しておかないと、単元が進むにつれてどんどん理解が追いつかなくなってしまいます。小学生が算数でつまずきやすいポイントは以下の3つです。

・繰り上げ・繰り下げの計算や、小数のわり算など「新しいルールが出たとき」
・分度器やコンパスなどの「新しい道具を使うとき」
・文章の読解力が足りない、計算が遅いなど「『算数の理解』以外が原因になっているとき」

原因のポイントによって対処方法が異なるため、お子さんが算数でつまずいているときは、そのポイントがどれにあたるか確認してから、サポートするとよいでしょう。

【つまずきポイント別】小学1~3年生の算数の勉強方法

お子さんのつまずきポイントが分かったら、どのようにサポートしてあげればよいのでしょうか。以下で、低学年のつまずきポイントとその勉強方法を、単元別に見ていきましょう。

くり上がり・くり下がり

スムーズにくり上がり・くり下がりができるようになるためには、「10のまとまり」をしっかりと意識することが大切です。おはじきやブロックなどの身近なものを使って、「いくつ」と「いくつ」で10になるのか、10から「いくつ」をひくと「いくつ」になるのか、それぞれすぐ答えられるように練習しましょう。毎日少しずつでよいので、できるようになるまで根気よく練習することが大切です。

かけ算九九

九九は、その後の学習内容であるかけ算・わり算にもつながる大事な単元です。だからこそ、お子さんにプレッシャーを与えることなく、楽しく覚えてほしいもの。歌やゲームを利用して、楽しくリズミカルに覚えましょう。また、9の段から唱えていく「さかさま九九」や、ランダムに唱える「ばらばら九九」も効果的です。

わり算や分数

わり算につまずいた場合は、まずかけ算の問題に慣れるとつまずきが解消されやすくなります。「15は、3と何をかけたらいい?」「答えが24になる九九を全部見つけよう」といった問題を繰り返し解いてみましょう。おはじきやブロックなど、実際に目に見えるものでわり算を再現してみると、理解できるようになることもあります。また、分数は日常生活でのできごとに結び付けてみると、苦手意識を克服しやすくなります。「ケーキを4等分する」「小さじ2分の1をはかる」など、実際に見えるもので再現して、分数の勉強に結び付けましょう。

長さ・かさ・重さ

長さ・かさ・重さの単位変換は、「1cm=10mm、1m=100cm」などと早見表にしてまとめ、目につくところに貼っておくと覚えやすくなります。特に「重さ」はその表記だけでは量感をとらえにくいため、1Lの牛乳パックや100gのお肉を実際に持たせてみて、それぞれの重さを実感としてつかみましょう。

文章問題

計算問題はできるのに文章問題は苦手、という場合は、算数への理解というより国語力の不足が原因となっている可能性があります。「問題文を声に出して2回以上読む」「問題の内容を図に表す」「大事な箇所に線を引きながら読む」という形で、理解しやすい方法をいろいろと試してみましょう。問題文に登場する人物やものを、お子さんの好きなものに置き換えてみるのも、イメージを膨らませやすくなります。また、「単位」や「四則記号の使い間違い」といったケアレスミスにも注意しましょう。

【つまずきポイント別】小学4~6年生の算数の勉強方法

小数のかけ算・わり算

小数のかけ算・わり算は、小数点を打つ位置がつまずきポイントのひとつです。まずは小数の計算のルールに慣れ、小数点の打ち方を正しく覚えるようにしましょう。その上で計算練習を重ね、自分がミスしやすい箇所を見つけて、常にそのポイントを意識することが大切です。

分数の計算

分数の計算でミスしやすいポイントは、約分です。約分はつい忘れてしまいやすいため、2、3、5、7の素数で約分できないか、毎回確認する習慣をつけましょう。また、約分・通分には、「約数・公約数」「倍数・公倍数」が関係してくるので、これらの単元に戻ってしっかり理解し直すことも大切です。毎日少しずつでも問題を解き、数字に対する感覚を養いましょう。

割合・比・速さ

割合・比・速さは、それぞれ日常生活の出来事に関連づけると理解しやすくなります。たとえば割合は、野球の打率やサッカーのシュート率、スーパーの割引率に例えてみましょう。比は希釈タイプのめんつゆを使い、「つゆ:水=1:2」などの希釈割合通りに実際につゆを作ってみると、比の概念が理解しやすくなります。速さは、お子さんの通学時間で例えてみると分かりやすいでしょう。「家から学校まで800mあるけれど、歩いて10分かかるとしたら、分速何mで歩いているかな?」「それを時速にするとどれくらいの速さかな?」など、身近な距離と速さを楽しく問題にしてみましょう。

小学校で習う算数を理解することは数学の理解につながる

小学校の算数は「積み上がり型」であるため、つまずいたらすぐ対処することが大切です。「進研ゼミ小学講座」なら楽しく算数を学ぶことができ、つまずきもそのままにせず、しっかり理解、定着ができます。小学校のうちに算数をマスターしておくことで、中学校・高校の数学でも一歩リードできるかもしれません。ぜひ早いうちに、算数への理解をしっかりと深めておきましょう。

※ここでご紹介している教材・サービスは2022年1月現在の情報です。教材ラインナップ・デザイン・名称・内容・お届け月などは変わることがあります。

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