2018年2月17日、福島県郡山市内の総合体育施設「郡山ユラックス熱海」で、室内運動会イベント「ちびっこ大運動会 あそびまなびば2018」が開催されました。当日は雪の降るなか、県内から約1,200名もの就学前のお子さまとその保護者の方々が集まり、楽しい1日を過ごされました。

「でもどうしてわざわざ室内で運動会?」と不思議に思われるかもしれないこのイベント。
実は、今回で開催6回目を迎えています。
スタートは2011年。当初は、東日本大震災の影響により、外で思いきり遊べない環境下にあった福島県の子どもたちが楽しく身体を動かせる機会を作ろうと、福島県内の民放テレビ局4社の方々が共同で企画したイベントでした。だから「室内運動会」だったのです。

でも、今は「室内運動会」だけではありません。

県内有数の総合体育館施設という会場特性を活かして、運動会の会場とは別に、広い会場内に各種ブースを設置。子どもの安全教室、福島県医師会による保護者向け子育て相談、県内子育て支援NPOが運営する「こども縁日」スペースといった、イベントの協賛企業・団体が出展する体験プログラムを通して、子育て期のご家庭に、1日を通してさまざまな「遊び」「学び」を提供する試みが始まっています。

民放4局合同で運営されるイベント実行委員会の八代光弘さん(テレビユー福島)は語ります。
「震災から6年経ち、福島県の子どもたちをとりまく環境は少しずつ変わってきましたが、さまざまな今の課題があります。
私達はこれからも福島の将来を担う子どもたちを応援し続けたいと考えています。
現在は、従来の室内運動会から発展した取り組みとして、「ちびっこ大運動会 ~あそびまなびば~」と題した、子どもたちとお父さん方、お母さん方がともに遊びながら学んで、親子の絆を深めていただける場の提供に取り組んでいます。
具体的には、従来までのスポーツを中心に、「子育て相談」「食育」なども加え、<子どもとその保護者に優しい、子育てしやすい福島>を育むことを目指します。私達は、このパワーアップした場を通じ、子どもたちの笑顔が一層あふれ、福島県の復興につながって行く事を願っています」

本イベントは、各局の社員の皆さんが自らスタッフとして参加して運営し、6回目の今ではこのように毎年1,000名以上の子どもと保護者の方が集まる規模に成長しています。さらに、今年の運営では、在京・在阪の企業だけでなく、地元企業の協賛が増えたことが大きな成果だったとのこと。実行委員会の思いが地域の方々を動かしつつあるのではないでしょうか。

ベネッセは、地域の親子の思いに寄り添う実行委員会に賛同して、初回から継続して本イベントに協賛しつづけています。 また、それだけでなく、子どもたちに人気の<しまじろう>のステージを毎回提供して、会場内の子どもたちの笑顔のお手伝いをしてきました。 もちろん、今回も。

しまじろうと歌のお姉さんが登場すると、楽しい歌とダンスで子どもたちと大盛り上がり。

さらに今年は、新たな試みとして「こども あんぜん教室」プログラムも提供しました。

公益財団法人ベネッセこども基金の子どもの安心・安全への取り組みでもご協力いただいている、安全インストラクター/うさぎママのパトロール教室主宰の武田信彦さんをお招きし、アナウンサーさんと一緒に、これから登下校などで一人になる機会もある子どもたちが、自分の安全を守るためのコツ、コミュニケーションの取り方などを学びました。

ベネッセは、今後も引き続き、地域の思いと連携した子育て世代を応援する活動に取り組んでいきたいと考えています。