Benesse 「よく生きる」

EPISODE 学びを支えるストーリー 自ら学ぶ力を
とことん支える

子どもの隣で“今”に寄り添った指導へ
進化を続ける赤ペン先生の挑戦
小学生中学生赤ペン先生進研ゼミ
(左)赤ペンサービス責任者 市原 奈美
(右)赤ペンサービス担当者 今西 育恵
「赤ペン先生」による添削指導サービスの推進を担当。学びへの意欲を高めてもらえるために、子どもたち・保護者のかたに寄り添い、何ができるのか。8000人を超える赤ペン先生と一緒に取り組みを続けている。
1999年に「進研ゼミ小学講座」で担任制がスタート。現在は、郵送による添削指導だけでなく、進研ゼミの学習専用タブレットを活用した添削指導も可能に。小学生・中学生・高校生一人ひとりに寄り添う指導を通じ、学力、学びへの意欲を支える存在が「赤ペン先生」である。
こだわりポイント
  • 子どもたちに役立つ添削指導を実現するためのデジタル化
  • 郵送の時代から変わらず大切にしているのは、答案を通して伝える「熱量」
  • 子どもたちとの距離を縮め、“今”に寄り添う指導がデジタル化によって可能に
2005年に進研ゼミ中学講座でFAXによる答案の提出・返却をスタート。2011年からは進研ゼミ小学講座でネット返却を開始し、2020年からは進研ゼミの学習専用タブレットでの提出・返却へと、デジタルを活かした試みを続けている赤ペン先生添削指導サービス。そこには「子どもたちが喜び、子どもたちが赤ペン先生たちに見てもらえてがんばる気持ちがわいてくる、そんな存在でありたい」という一貫した想いがありました。

※現在、FAX提出・FAX返却サービスは終了しています

徹底的に考えるのは「子どもたちにとって役に立つ添削とはなにか」

市原
2005年に中学講座でFAXによる添削課題の提出・返却を導入したのが、デジタル化の最初でした。当時は、郵送だったため、提出から返却までに、どんなに早くても2週間かかってしまいます。そのため、2週間かかっても、価値を感じてもらえる赤ペン先生とはどうあるべきかを考えていました。
しかし、純粋に中学生にとって本当に価値のある添削って何だろう?と考えた時に、定期テストや学校の小テストに役立つという価値は外せません。そのためには、返却スピードが重要であり、添削した答案を早く届けたいという思いから、FAXの活用が始まりました。
その後、2011年には進研ゼミ小学講座で、提出答案をスキャンし、赤ペン先生のパソコンに届け、赤ペン先生は答案データにペンタブレットの手書きで指導し、子どもたちにネットで答案を返却することができるようになっています。
郵送で届く赤ペン先生の添削を子どもたちはまるでお手紙が届いたかのように喜んでくれていましたが、子どもの学びに大切なのは答案を見直してもらうことです。子どもの興味関心が薄れないうちに答案を返却することがきっと見直しにつながっていく、そのためにデジタルの良さを活かしていこうと考えた結果でした。
デジタルの良さを活かすということは、1つの手段です。 子どもたちが喜ぶ、子どもたちが赤ペン先生たちに見てもらえて、がんばる気持ちがわいてくる、子どもたちが喜んでくれるにはどうしたらいいかを考えること。それを見失ってはいけないのです。

赤ペン先生の熱量が子どもたちの熱量に変わるポイントを落とさない

市原
赤ペンで手書きの添削をしていた時代は、インクのにじみなどから、赤ペン先生が1枚1枚、答案の添削をしていることが言葉にしなくても子どもたちや保護者のかたに伝わっていました。それが、どうしてもデジタルでは伝わりにくくなってしまいます。
だからこそ、とことんこだわり抜いたことがあります。小学生という発達段階を考えた時に、パソコン入力のテキスト文字だと、赤ペン先生が1枚1枚添削をしているということが伝わらないんです。ですから、当時は今ほどメジャーではなかったペンタブレットでの手書きを絶対にやる!と。小学講座の赤ペン先生は、ペンタブレットの手書き添削にこだわりました。

<小学講座でこだわるペンタブレットの手書きによる添削指導>

自分が書いた答えに直接指導をもらえると、自分以外の人が手間をかけてくれていることがわかり、嬉しく、やる気になるものだと思います。赤ペン先生の子どもへの熱量が伝わり、その熱量が子どもの熱量に変わっていくポイントを絶対に落とさない。それが、大切にしている価値観です。

ぼく・私の隣で赤ペン先生が支えてくれている
そう思える添削指導の実現と更なる挑戦

今西
デジタルを活用することで、添削の早期返却が実現できるようになりました。だからこそ、赤ペンの先生がたと話し合ってきたのは、何のための早期返却なのか。何のためのデジタル化なのか。“何のため”を言葉にして、くり返してきています。
子どもたちの目線で見ると、2~3週間後に郵送で答案が戻ってきた時に、忘れてしまっていたり、書いたことをよく覚えていないこともあります。ですが、デジタルという道具を使えば、最短で翌日にその子の元に答案をお返しすることができます。先生が隣にいてくれて、ぼく・私を支えてくれている。お家のかたにとっては、私と一緒に子どもの学びに向き合ってくれていると感じていただける。そのためのデジタル化なんだ、というところを、先生がたと一緒になって考え、進めてきました。
市原
ネットでの早期返却ができるようになり、赤ペン先生から会員の子どもたちとの距離が近くなったという声をたくさんもらっています。それは、赤ペン先生のパソコンに答案が届き、添削完了ボタンを押すと、郵送よりも圧倒的なスピードで子どもたちのタブレットで答案が見られるようになれるからなんです。子どものやる気があるうちに、やる気が冷めないうちに、答案を返却することができる。子どもとすごくつながっている、まさに現場での指導に近い感覚で添削指導をしています。
今西
郵送返却では、2~3週間後に子どもたちが答案を受け取った時にどんな声かけがあると嬉しいかを考えて、指導をしています。例えば、受け取る時は運動会が始まっている時期だから、こんな言葉を入れておこうと。その子へのイメージを膨らませています。でも、ネットですぐに返却できるようになったということは、今伝えられる言葉、今に寄り添った指導を赤ペン先生は考え、届けられるようになったということなんです。

<子どもの“今”の気持ちに寄り添う声かけを実現>

今西
2021年度からは進研ゼミの小学1・2年生向けのタブレット講座で、日々の学習履歴も踏まえた指導をスタートし、「この子はレッスンのここにつまずいている」「こういうところで手が止まっている」というようなことが見えるようになりました。保護者でも学校の先生でもない、赤ペン先生ならではのちょっとした一言で、次のステップに進めるのではないか。また、赤ペン先生の添削課題までたどり着けない子が提出できるような後押しを赤ペン先生ならできるのではないか。これまで以上に赤ペン先生の存在を感じてもらえる学びへの挑戦をしていきたいと考えています。
市原
今後は提出してくれた答案だけでなく、背景にある子どものがんばりやつまずきをもっとタイムリーに把握したいと考えています。例えば、タブレット学習であれば、がんばっていたが、どうもやる気がなくなっているようだと、学習データを通して把握することも可能です。担任の赤ペン先生が赤ペン先生の問題以外でも子どもたちの頑張りに声をかけていく。デジタルでつながっている今だからできる、子どもたちの接点を増やしていくことに取り組んでいきたいです。
また、子どもに対する温かい視点、子どもの良いところを見つけて後押しをしていく赤ペン先生のまなざしは、保護者のかたの助けになると信じています。悩みながら子育てをされている保護者のかたを赤ペン先生という存在を通して、もっともっと支えていきたい、そう考えています。

撮影:玉村 敬太

(2021年5月取材)

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