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■実践講座ダイジェスト

産学連携(企業&大学)の実践講座の報告をご紹介致します。


グローバルビジネスを考える。

<4月23日(水)>

横浜国立大学にてベネッセコーポレーションの平山恭子さんが企業プレゼンターとして登壇されました。
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授業では、事前にベネッセについて下調べをしてきた学生が多く、この講座に対する学生達の意気込みを感じました。しかし、企業プレゼンターから聞く話しは、HPや公表されている会社情報では理解し得ない、社員一人一人のリアルな「働く」ということ。学生はその臨場感に引き込まれ、授業が終了しても教室に残り、その場で熱い議論を始めていたのが印象的でした。

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FSP講座の実践を始めた横浜国立大学は、初の国公立大での導入事例です。学部横断科目として設定されたため、チーム内では、文理混合での様々な視点からの発言が期待されます。

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<この講座を受講した学生の声>
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<この講座に参加した企業プレゼンターの声>

ベネッセコーポレーションの平山です。

いままで身近に感じていたベネッセの商品やサービスが、どのような想いで、どのような企業理念の元、みなさんのお手元に届いていたのかを知って欲しいと思いました。それは、ベネッセを知ることだけに止まらず、世の中のあらゆる商品やサービスがなぜ存在し、なぜ世に出回っているのか?思いを馳せるきっかけになったはずです。これからビジネスプランを企画することで、自分の身の回りのあらゆる物事に興味を持ち、積極的に関わり、考えてみる機会を増やしてくれることを期待しています。

今回みなさんに取り組んでもらう課題はインドネシアがターゲットです。みなさんの中には「グローバルな課題と聞いていたので当然、米国か欧州かと思った」と言った発言も聞かれました。これから日本がどんどんビジネスを展開をしていくであろうアジア諸国の事情にもアンテナを張り、情報を集め、最終日には素晴らしいプレゼンが聞けることを期待してます。頑張って下さい!!


本当にそれで課題が解決されるのか?(中間プレゼン)

<5月7日(水)>

横浜国立大学にてベネッセの平山恭子さん、影山裕介さんが中間プレゼンを聞く上司としてご参加されました。平山さんからは、「この提案でインドネシアのどんな課題を解決したいと思ってるのか?」「その解決策で本当に課題は解決されるのか?」等、企業人として非常に厳しい質問が相次ぎました。影山さんは、横浜国立大の卒業生として、学生に厳しくも丁寧なエールで学生の発表に関してアドバイスを重ねていたのが印象的でした。

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<この講座に参加した企業人の声>

 ベネッセコーポレーションの影山です。

各グループのカラーがでている企画で、「こんなサービスを届けたい」という皆さん想いがよく伝わる内容でした。一方、「今回のターゲットであるインドネシアの方たちが捉えている課題やニーズは?」という側からの議論は更に深堀りが必要だと感じました。

ゴールデンウィーク返上で準備をしたグループも多くあったようで、皆さんの気合いを感じました。残り2週間でどんな企画に仕上がるのか。最終プレゼンを楽しみにしています!

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<この講座を受講した学生の声>

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これらのリアクションシートの内容から、課題設定、課題解決の難しさを既に感じ始めている様子です。次回最終プレゼンまでに、どこまで学生が議論を重ね、チーム力を高めてくるのか、とても楽しみです。

 

 


頭に汗をかいて考えたのか?(最終プレゼン)

<5月21日(水)>

横浜国立大学にてベネッセへの最終プレゼンが行われました。上司役として、平山恭子さん、影山裕介さんの2名がご参加されました。

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中間プレゼンで企業の方々にさまざまな指摘を受けてから2週間。軌道修正に努めたチームや、全く企画を1から立て直したチーム。それぞれでしたが、プレゼンの随所に彼らなりに努力した軌跡が垣間見れ、白熱した議論があったのだろうと想像されました。

上司役である企業の方からは「そのターゲットの規模は?」「差別化のポイントは?」「本当にビジネスとして成立するのか?」等、次から次へと質問が飛び交いました。しかし、中間プレゼンの時とは違い、手短に質問に対し回答する姿に明らかな学生の変化を見ることができました。

最後の全体講評では、「自分達の企画に関わる全ての顧客のことをどれだけ考えたのか?ネットで検索することが仕事なのではなく必死に頭に汗をかいて考えるのが仕事だ」と、現場で働く社員からのリアルなエールが贈られました。

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<この講座を受講した学生の声>

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昨年あたりから、この講座でプロジェクトに取り組むと、学生の議論がLINE上で行われている傾向が多く見受けられるようになりました。チームの中では、この5週間LINE上で断続的に議論が続いたという話も聞きます。一方で、FSP研究会では「LINEだけで議論が進行するのでは無く、顔を突き合わせて、時には議論を衝突させるくらいのチーム活動をして欲しい」この事をどうやって学生に伝えるべきか?という議論をしたことがあります。しかし、我々から先に助言をするのでは無く、実際にやってみた結果、学生がどう思ったのか?が肝心であり、学生は学生なりに、さまざまな考察をしているんだと感じました。(左上のコメントより)