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■実践講座ダイジェスト

産学連携(企業&大学)の実践講座の報告をご紹介致します。


SNSを使ったブランドコミュニケーションを考案せよ。

<6月20日(金)>

法政大学にて東レ株式会社 宣伝室長の幼方 聡子さんが企業プレゼンターとして登壇されました。

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実際にBtoB企業がどのような仕事をしているのかを、ユニクロの「ヒートテック®」が東レの繊維を使っていることや、ペットボトルのフィルム等、現物を持ち込み視覚的にご説明をして下さいました。

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その後、講義では、実際に企業ブランド向上のために、現在どのような取り組みがなされているのか?それを日本のみならず海外での施策も含め説明がありました。教室では、ビジネスパーソンをターゲットとしたCMを見せていただき具体的なイメージを膨らませることができました。その上で、BtoB企業がなぜ認知アップを意識しているのか?その具体的な理由や事例を挙げ、課題に込めた思い狙いが語られました。

講義後は「認知をあげるというのはどこまでを目指すのか?」「どこまでをSNSと捉えるべきか?」等、前半の企業の時に反省した、課題を正しく捉えるための的確な質疑が出ていたのが印象的でした。

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<この講座を受講した学生の様子>

前半のProjectデの反省点を踏まえた、学生の行動の変化と後半のPojectへの意気込みが感じられます。

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ブームになる、話題になる、それは簡単なことじゃない(中間プレゼン)

<7月4日(木)>

法政大学にて東レ株式会社 宣伝室長の幼方 聡子さんが中間プレゼンを聞く上司としてご参加されました。

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ゲームのアプリやイベント企画、キャンペーン等と連動したSNSの認知度向上策など、SNSを身近に感じている世代らしい、さまざまな企画が発表されました。しかし、幼方さんからは「そのイベントがどんな仕掛けで話題になるのか?」「その企画で本当に認知度があがるのか?」など、"ブームになる"、"話題になる"という安易な言葉には、相当な戦略と仕掛け、そして投資が必要であるという社会の実態を理解するきっかけがあったように感じました。また、沢山のアイディアを並べるのは無く、1つに絞って、その実現性や可能性、更に深く、深く、議論するべきだというご指摘があり、最終プレゼンまでに必要な議論が明確になっていくプロセスだったように思います。

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また、学生から、改めて、「BtoB企業が認知度を上げる目的」に関する確認があり、なかなか掴みどころのない"認知度"という言葉ををどう捉え、その認知度が向上した結果どのような状態を目指すのか、再度目線合わせができたような中間プレゼンでした。

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<この講座を受講した学生の声>

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この経験は必ず将来の糧になる(最終プレゼン)

<7月18日>

法政大学にて東レへの最終プレゼンが行われました。上司役として宣伝室長の幼方 聡子さん、課長の半谷 太二さんの2名がご参加されました。

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「中間プレゼンからどのくらい企画がブラッシュアップされているか大変楽しみにしています。」という幼方さんからの挨拶を受け、学生の最終プレゼンがスタートしました。アイディアレベルの施策に加え、中間プレゼンの際に指摘を受けた「BtoB企業が認知度を上げる目的」に関するチーム毎の考えが肉付けされ、この2週間の充実した議論の深さを感じることができました。

また、前回のプレゼンから施策が変わっているチームには、「なぜ変えたのか?」「どのような議論のプロセスだったのか?」等、丁寧に、学生の議論の軌跡を確認するような指摘が続き、企業人から質疑を受けることで、学生の頭の中が整理されたような講評が数多く続きました。

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このクラスでは、数チームが徹夜で議論を重ね最終プレゼンに挑んでいました。講座の最後では、そんな夢中で課題に取り組んだ学生達に、労いのコメントと共に、「学生の、しかも大学1年生の段階で、この様な経験をしたことは、必ず将来の糧になる」との、力強いエールが送られました。忙し中、最終プレゼンに駆けつけて下さった、幼方さん、半谷さん、そして課題に取り組んだ学生達が、最後に向かい会い、お互いがお礼を述べ合い、教室は非常に爽やかな雰囲気で講座を終了致しました。

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最後の記念撮影の後には、企業の方々へ挨拶に来る学生や、質問に来る学生が続々と。そんな学生達に、1人、1人、丁寧に接している幼方さんの姿が非常に印象的でした。

幼方さん、半谷さん、本当にありがとうございました!!

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<この講座を受講した学生の声>

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将来の日本のものづくりのために

<6月16日(火)>

法政大学にて東レから宣伝室長の幼方 聡子さんが企業プレゼンターとして登壇されました。

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法政大学では、前半の企業課題がユニクロだったために、東レが実現したヒートテックなどの商品知識があり、比較的、企業理解は進んでいた様子でした。なかでも、3億枚以上が売れたヒートテックは、ほとんどの日本人が持っている計算になるとの発言に教室から感嘆の声が上がりました。

しかし、企業活動は更に深く、表面的な知識、イメージだけでは足りないと思わせたのは、その後の話し。幼方さんのプレゼンの中にあったトップメッセージ「息の長い研究開発こそ日本企業の競争の源泉。数字だけに固執する経営えは素材のイノベーションは起こせない」という言葉に、非常に深い企業DNAと日本のものづくりを本気で支えようとする企業の志の高さを知ることができました。

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今回の課題は、理科好きを増やす、という施策。まさしくこの課題は、日本のものづくりを本気で考える東レだからこその、非常に高い理念からの問題意識であり、とても興味深い取り組み課題だと思いました。

ゆとり教育の問題が叫ばれ、教育課程が変わる中、当事者である学生達が、自らの今までの学びをどのように捉え、どのような施策を提案してくるのか、今から楽しみです。幼方さん、以降の一次・最終提案もどうぞ宜しくお願い致します!!