「人財」の育成は、経営における最重要テーマの1つです。最大の経営資源である「人財」を価値創造の源泉として捉え、人財・組織・風土づくりを進めています。そのために、徹底した顧客志向を持ち、お互いが信頼しあう組織の中で、全員がリーダーシップ(当事者意識・主体性)を発揮し、変革・成長し続けるチームを作ることができる人財を育成し続けています。また、新しい価値を提供するために、誰もが学び、成長実感を得られる状態を目指し、ラーニングカルチャーの風土を醸成しています。特にDX人財の育成に向けて「社員のリスキル」に力を入れて取り組んでいます。
人財育成施策
次世代リーダープログラム
グループの成長を牽引する経営層の育成を重視し、「次世代リーダー育成プログラム」を2010年より実施しています。
事業会社の次の経営を担える人財を対象にし、継続的、計画的な育成の取り組みを開始。選抜した候補者への研修、外部派遣、コーチングなどそれぞれの育成計画に沿ったプログラムを実施するとともに、経営層で情報を共有し、多様な角度からレビューを行う機会を定期的に設けています。
また、2023年度から開始しているキャリア開発会議の一環として、全社横断で幹部層並びに優秀人財に関する情報を経営層が共有し、育成方針を検討する機会を設けています。
デジタル人財の育成
ベネッセグループでは、特に必要な組織能力としてデジタル人財の確保・育成を重要なテーマに掲げています。ITやデジタル活用に対する各事業のニーズが高まる中、DX人財の充足に向けて、DXの各職種のスキル定義を行い、全社員のスキルを把握するとともに、DX職種の必要数を事業ニーズから算定することで、DX職種の充足状況を可視化しています。不足しているポジションについては、既存社員のリスキル施策を通じて充足を進めています。
また、変革を担う人財の育成に向けて「既存社員のリスキル」にも力を入れて取り組んでおり、現場でのOJTに加えて、社内事例を豊富に含んだ研修プログラムを受講できるようにする等の能力開発支援を行っています。一般知識においては、21万以上のコースからなるビジネス系デジタル動画のプラットフォームである「Udemy Business」を用意し、従業員が自由に利用できるように環境を整備。2024年度の研修プログラムの参加者はのべ4,663人(対前年比116.5%)※に上ります。
ベネッセコーポレーション内の人数●DX人財開発戦略概要

人財育成体系
ベネッセコーポレーションでは「中期的な視点を持ち事業成長を実現するために、全員のポテンシャルを最大化し戦力化する」ことを人財開発の基本方針とし、事業成長を支える組織力を強化するために、事業計画に整合した必要人財の確保を継続的に行い、組織能力を獲得するとともに、個人のキャリア開発・エンゲージメントと整合する適材適所配置を実現することを目指しています。各等級ステージに求められる姿勢・スキルを学ぶ「会社が指定する学びの機会」の提供に加え、自律した学びを進め、リスキルを促進するための「自身で学びを設計する支援」を行っています。
●ベネッセコーポレーションの能力開発・研修体制

●能力開発支援策
- ・能力開発ポイント制度:1人10万円/年の能力開発支援。従業員それぞれが自ら計画し、実行。
- ・オンライン学習プラットフォーム「Udemy」:全社員が無制限の講座受講可能。セルフラーニング・社内の内製講座の基盤としても活躍。
- ・リスキル休暇:学習を目的として3日間の有給休暇
- ・DX資格取得制度:従業員自らがデジタル・ITに関する専門性を高めることを奨励。対象資格(PMP、スクラムマスター、プロダクトオーナー等)に応じた取得・維持のための費用を支援。
●能力開発と目標管理の一元化
2021年度より目標評価制度と、セルフラーニングの基盤を統合したシステムを導入しています。自分の仕事の価値を高めるためにどんな学びが必要なのかを、上司とシステム上でコミュニケーションし、自分の学習をアップデートしていきます。その取り組み状況は上司も把握できるようになっており、また、各組織に留まっていた研修などの資料や動画などのナレッジを全社で共有し、活きた学びに触れる機会を増やしています。2022年度からは同システムに「キャリアプラン」を導入しました。全員が自分の経歴や経験・資格の棚卸と、今後の方向性などの意志を明確にするワークシートを活用し、キャリアの方向性を可視化。中間および期末の目標に対する進捗・評価面談の実施に加え、個別の学びや能力開発、業務の状況に合わせ、適宜上司と強みや今後の能力開発テーマについてのコミュニケーションを図る体制をとっています。また、マネジメントの質向上に向けた取り組みとして多次元の業績評価(360度サーベイ)を実施しています。
【ベネッセコーポレーション社員の研修費実績】
(3月期)
| 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 総額(百万円) | 131 | 132 | 176 | 219 | 285 |
| 1人当たり費用(円) | — | 91,411 | 76,905 | 84,401 | 81,500 |
| 1人当たり時間(時間) | — | 21.9 | 25.5 | 23.3 | 19.6 |