国籍を超えて仲間になれた、一緒にやれた！ 子どもたちの世界を広げる体験型英語ワークショップ

「ヤングアメリカンズ」は映画や舞台、テーマパークのショーなどでしか会えないような、本物の外国人のキャスト（役者）から、歌、ダンスを習いながらひとつのショーをつくり上げていくワークショップ。世界各国で人気のこのイベントを、「BE studio」はオリジナルバージョンで開催しています。ここでは2018年夏の模様をレポートします。

「ヤングアメリカンズ」のキャストとの出会いは、おそらく子どもたちにとっては「衝撃」。ドアが開いたその瞬間、「待ってたよ！」と熱烈な歓迎をうけ、世界各国から集まったキャストがまるでずっと前から友だちだったかのように話しかけます。目の前には「超」個性的な外国人キャストが勢ぞろい。「共通」するのはその、圧倒的なパフォーマンス力。歌、踊り、自己紹介が始まると、「この人たち、すごい！ かっこいい！」と子どもたちの表情から強烈な憧れがめばえるのが見て取れます。

迫力のパフォーマンスを見せられた子どもたちは、キャストから問いかけられます。
「今日の終わりには、こんなショーをみんなで完成させたいんだ！一緒なら絶対できるよ！」
一気に目を輝かせる子、「本当？」と驚きを隠せない子、少し不安そうな子。反応はさまざまですが、どの子どもたちからも「もしかしたら、できるのかもしれない」という静かな興奮が伝わってきます。
「じゃあ練習を始めるよ。みんな自分の好きなメンバーのところにいって、最初の踊りを教えてもらってね。さあ！ ステージにおいで！」
ここから一気に空気が変わります。「子どもたち」対「キャスト」の集まりではなく、「子どもたちとキャスト」のチームに変化するのです。

１日を通して、子どもたちは色々なグループ、パートに何度も再編成されて練習を続けます。キャストはもちろん、子ども同士も初対面ばかりですが、練習を重ねるごとに「壁」はなくなり、キャストも子どもも関係なく、『ひとつのショー』を完成させる仲間に。キャストと子どもが横並びに座り「今の踊り、最高だったね！」と言い合う姿は、昔からの友だちのようです。自然にキャストと会話する子どもたちを見て、観客席の保護者からは「まるで、アメリカの映画のワンシーンみたい」という声も聞かれます。

「素敵なショーを作ろう！　みんな上手にできているよ。もっと上手にやるにはね…」
キャストたちからの話に真剣に聞き入る子どもたち。共通する目標を持って身体を動かし、大きな声で歌い、一生懸命に、そして夢中になっていく中で自然と信頼関係ができていく。子どもたちは音楽や踊りという表現活動を通じて、国籍、年齢も超えていくことを実感します。

リハーサルではお互いをはげまし合い、気持ちを盛り上げ、いよいよ本番です。本番の堂々としたパフォーマンスを見た保護者からは、「これがたった今日１日でできるように？ 信じられない！」と驚きの声が上がります。

「歌詞のなかから、ふだん使わないような言葉もたくさん覚えられた」とは今回が初参加で、ソロパートも演じた紗也さん（参加時・小2）。見ていた保護者からは「参加しているうちに緊張が解けて、もっとやるぞ！という気持ちがどんどん引き出され、自信をつけていくのを感じました」との声。終了後、キャストからもらったというメッセージをうれしそうに見せてくれた、初参加のりなさん（参加時・小３）は「自分からどんどん話しかけて、キャストとも友だちになれた」と、誇らしげでした。

「ヤングアメリカンズ」を通して子どもたちが得るものは、国籍を超えて仲間になり一緒に舞台をつくり上げる、同じ目標に向かっていく「自信と達成感」です。
ベネッセはこれからも、未来を切り開く子どもたちが広い世界にふれ、自信をもってコミュニケーションしていけるさまざまなきっかけを提供していきます。