これだけは避けたい!
英語学習者に陥りがちな7パターン

英語学習者向け

以前のコラムで英語学習に成功するビジネスパーソンの方程式と行動パターンに触れました。ここでは逆に英語学習に失敗してしまう7つのパターンをご紹介します。

当てはまれば要注意!英語学習に陥りがちな7パターン

多くの英語学習者とのカウンセリング結果から、ここでは失敗に陥りがちな7つのパターンをプロファイリングにしてご紹介します。

Profile1. 猛烈 旧来型学習をやり始めてしまう

英語の勉強を始めよう!と心に決め並々ならぬヤル気を出すのは素晴らしいことです。

しかしこの“並々ならぬヤル気”が間違った方向に向かってしまう事例は少なくありません。清水寺から飛び降りるくらいの投資を覚悟して英会話スクールなどの契約を済ませた結果、こんな間違った学習行動をする人がいます。

それは、ノートは日本語だらけ、文法を勉強した解説、和訳だらけの学習行動です。我々は学生時代にこんなノートを山ほど作って学んだ結果、英語が喋れないビジネスパーソンになりました。

これからは学習方法を変えなくてはいけない、といことに気づかずに学生時代と同じ学習方法に固執してしまう方の典型です。

Profile2. 地図を持たない放浪学習者

「何から手をつけたら良いのか分からない」というフレーズがこのケースには多く、自分の現在の英語力、強み・弱みを全く理解しないまま闇雲に学習をしようとする方です。

これは地図を持たずに冒険に出るのと同等に無謀な学習スタートです。現在の立ち位置、目標の座標。これらのチューニングがないまま道を歩く放浪者が驚くほど多いのが現状です。

また、実力を確認するためにアセスメントを受けることをお勧めすると、「納得が行くまで学習してから実力を測りたい」「恥ずかしくないスコアが出るまで試験を受けたくない」と言います。

それはアセスメントを勘違いしています。アセスメントはあなたの能力を証明するためのモノではなく、あなたを次のステージに誘うためのツールでしかありません。

Profile3. 学生時代と同じ言い訳を繰り返すピーターパン

カウンセリングで一番多いのが、このタイプです。

「ちょっと、いま忙しくて。もう少し落ち着いたらまとまった時間が取れると思うので英語もその時に勉強します」と言います。現代のビジネスパーソンにとって、まとまった暇な時間ができる可能性はほぼありません。

会社から英語学習のための社費を投じられている方は、相当現業でもパフォーマンスが高く会社からの評価も高い方々、つまりエースです。

そんなエース級の社員にまとまった時間ができることはほぼありえません。現業の中で錬金術のように時間を捻出することを考えることが重要です。

Profile4.会社の制度や方針を全力で否定する

会社で管理職登用に突然英語のスコアを求められるようになった、等の制度改定により逃げられなくなった人の中にたまにいるタイプの人です。

このパターンに陥った方々の口癖は「こんな制度、いつか変わりますよ。みんな納得してないし・・・」などです。これまで数多く、このような発言を聞いてきましたが、残念ながら制度が変わるとしたら、今より厳しい制度になってしまうケースがほとんどです。

Profile5.シンデレラ症候群にかかってしまう

「本気になればできるんです」「私はいつか変われるんです」という、見たこともない自分に期待を先延ばしにしている人のパターンです。

皆さんも大学受験の時にこのような症候群に陥ったことはありませんか?

ある日突然カリスマ教師に出会い自分の偏差値が上がるかもしれない、そんな呪縛から逃れられず、カリスマ指導者に出会えば自分はあっという間に変わる日が来ると現実逃避をしています。

残念ながら物語とは違い白馬の王子様が訪れることはないでしょう。

Profile6.全力でテクノロジーの進化に賭けている

ここ数年で増えてきたのがこのタイプです。

「英語学習なんてくだらない。あと数年でAIの自動翻訳で英語は必要なくなる」というテクノロジーの進化に賭けている人です。確かに年々Googleの翻訳技術は進化を遂げ期待をせずにはおれません。

しかしながら語学はツールであり、異文化コミュニケーションなどの理解の領域にまで及ぶにはまだまだテクノロジーの進化には時間がかかり、社会人人生を賭けるには大きな博打だと言わざるを得ません。

Profile7.やっているつもり仮面

カウンセリングの際に「英語の本をこんなに買いました」「いつも英語の音楽を聴いています」という英語との“接点”を強調される人がこのパターンです。

“接点”を増やしても英語力は上がりません。日本人の学習方法で最も多いのは、テキストを眺め学習する人々です。

眺め学習とは、英語のテキストの問題を眺め、選択肢の中から、「これかこれかなぁ~」と2,3個あてをつけ、解答を直ぐに見て、「あ~、やっぱりこれかぁ~」という眺め学習を繰り返す行為です。これは“眺め学習”といって実力がつかない典型です。

英語の勉強をやっているけど成果が出ないのには原因がある

いかがでしたでしょうか?自分の胸に手を当てると、幾つか当てはまる行為があったのではないでしょうか?

英語の勉強をしているのに成果が出ない、それには必ず原因があります。無駄な時間とお金を費やすのはそろそろ辞めませんか?