株式会社ソフトクリエイトは、企業向けシステムのコンサルティングから設計・構築・運用・サポートまでワンストップで担う、システムインテグレーターです。2022年よりUdemy Businessを導入し、技術職が在籍するエンジニア部門と営業職が在籍するセールス部門において、社員 がいつでも自由に学べる体制を整えています。今回は人材戦略室Y・Kさんと、Udemy Businessで学んでいるエンジニアのT・Kさん、D・Yさんにインタビュー。学習環境を構築するに至った背景や導入後の変化、学習者の声、そして今後の展望について伺いました。

社員の働きがいを高めるための挑戦 必要だった教育体制の見直し

ソフトクリエイトは、システムの設計・構築から運用・サポートまではもちろん、セキュリティシステムの構築、AI関連サービスの提供など、幅広いITソリューション事業を展開しています。モダンワーク、ITインフラ、AIソリューション、セキュリティという4つの事業領域を軸に、顧客企業の業務効率化や経営課題解決に貢献しています。

同社は2022年の中期経営計画「ソフクリWay」において、「社員数を増やしつつ、働きがいの満足度を3倍にする」という大きな目標を掲げました。これを実現するには、社員一人ひとりの成長を支える学びの仕組みが欠かせません。そのため、従来はスポット的な学びの提供にとどまっていた状況を変革することは喫緊の課題でした。

人材戦略室のY・Kさんは、当時を次のように振り返ります。 「以前は体系的に学べる仕組みがなく、部門ごとでバラバラに教育が行われていました。各個人のスキルもばらつきがあり、全体を底上げして地盤をしっかり固めるためには、学習環境を再構築する必要がありました。また、社員が『自分は成長している』と実感できる環境があれば働きがいも高まるのではと考え、会社として学びの仕組みを整える方針を打ち出しました」

人材戦略室 Y・Kさん
(人材戦略室 Y・Kさん)

こうして誕生したのが、社内教育制度「ソフクリアカデミー」です。ビジネス基礎コース・ITセールスコース・ITエンジニアコースの3コースを設け、職種やキャリアに応じて学べる体系的な教育体制を整備し、その中核としてUdemy Businessの導入を決めました。 

この取り組みは、社長が大切にしている「楽しみながら成長する」という考え方にも通じており、社員が主体的に学び、前向きに成長を実感できる環境づくりを目指しています。 

エンジニアに必要な基礎知識から資格取得まで学べる汎用性が導入の決め手

Udemy Businessを本格導入する以前は、一部の開発チームでのみ利用している状況でした。しかしその実用性の高さから、2023年以降はすべてのエンジニア部門へ展開し、続いて営業職が所属するセールス部門への展開にまで発展しました。 

「Udemy Businessは、エンジニアに必要な基礎知識から資格取得に向けた学習まで、幅広い分野をカバーしている点が大きな魅力です。ITスキルに特化した講座が充実しており、社員が必要な場面ですぐに学べるのも導入の決め手となりました」(Y・Kさん) 

導入当初、経営層の一部からは「eラーニングがどこまで活用されるのか」という懸念の声が上がっていました。しかし、実際に展開してみると「予想を上回る利用状況で驚いた」とY・Kさんは話します。 

いまでは全社で毎月100時間以上視聴されており、自宅で自主的に学習する社員もいます。想定以上に学びたい社員が多く、自発的に学ぶ風土が職場内に広がって、導入前と比べると学習機会は格段に増えました。 

図1:導入前の課題~導入の決め手
(図1:導入前の課題~導入の決め手)

学びを“日常化”する仕組みによってハードルを下げ、学習促進を図る 

ソフトクリエイトでは、Udemy Businessを一過性の施策で終わらせず、社員が継続的に学べるような工夫を凝らしています。その代表的な取り組みが、月3回の社内への情報発信と、毎週金曜日の「学びタイム」の設定です。 

人材戦略室が行う情報発信では、視聴時間の上位5名である「ラーニングヒーロー」の発表、人気講座ランキングの紹介、そしてUdemy Businessの最新講座情報などを月3回、社内掲示板で展開します。加えて社内報にて毎月資格所得者の発表も行っています。これにより、多く学んでいる人を見える化し、学びのモチベーション維持や社内全体の学習促進につなげています。 

さらに、「学びタイム」と呼ばれる学習時間を業務時間内に設定。この時間は全社員が自由にUdemy Businessなどの学習コンテンツを活用できるようにしています。 

Y・Kさんは「以前は『業務中に勉強していいのかな』という空気がありましたが、『この時間は学びのために使う』と制度化したことで、安心して学べるようになりました。結果として、学びへの心理的ハードルが下がり、自然に学びの習慣が根づいてきています」と説明します。 

製品開発部D・Yさん、マネージドサービス部T・Kさん
(製品開発部D・Yさん、マネージドサービス部T・Kさん) 

業務知識の習得や資格合格など、実務に直結する“学びの成功体験”が生まれている 

Udemy Businessの導入により、具体的な成果も見え始めています。エンジニアで管理職も務めるT・Kさんは、資格取得のための学習やマネジメント分野の学びでUdemy Businessを活用している一人です。 

「マイクロソフト系の資格試験や応用情報技術者試験など、業務上必要な資格を取得するためにUdemy Businessを利用しています。テキストだけでは理解が難しい部分も、動画を視聴すればスムーズに内容が把握でき、効率的に学べます。実際に資格に合格できたことは大きな成功体験になっていますし、マネジメントでは管理職として部下とどう接するかを学び、指導や面談の場面などで役立てています」(T・Kさん) 

同じくエンジニアのD・Yさんは、AI分野の資格取得や業務スキル向上に活用しています。 

「G検定や統計に関する学習のために使っています。Udemy Businessは動画で体系的に学べるため、インターネットで検索するよりも欲しい情報にすぐにたどり着けます。学んだ知識を業務にいかせたときは、学びの成果を実感しました」 

こうした実務での成功体験を通じて、「まずUdemy Businessで調べてみよう」という行動が社内に定着しています。資格取得だけでなく、マネジメント関連やコミュニケーションスキルの向上にもUdemy Businessが活用されるなど、学びの幅が広がっています。 

「以前は対面研修を中心に教育を実施していたため、どうしても受け身の学習になってしまいがちでした。しかし、現在は社員が自ら必要なスキルやキャリアを見据えて学習内容を選ぶようになり、これこそが働きがい向上につながる一つの変化だと感じています」(Y・K さん) 

(図2:導入の変化) 

学びの循環を生み出し、働きがいの輪をさらに広げたい  

学びの文化が根づきつつあるいま、ソフトクリエイトは次のフェーズとして「成功事例の共有」を検討しています。 

人材戦略室のY・Kさんは「資格取得者など、スキルをいかして成果を上げた社員へのヒアリングを行い、その社員が視聴した講座や体験談を社内で共有する仕組みを構築したいですね。成果を出す人がどの講座で学んだのかを発信することで、ほかの社員も刺激を受け、次につながる『学びの好循環』を作っていきたいと思います」と展望を話します。 

組織の学びを促進するのは、制度だけではありません。社員相互の影響によって広がる「ポジティブな学びのムーブメント」こそが重要です。その過程において、上司が自ら学ぶ姿を見せることで、部下も自然と学びに前向きになるという変化も見込めます。ソフトクリエイトは「互いに学び合う文化を今後さらに強めていきたい」と考えています。 

経営陣の予想を超えるほどに社員が学びへ意欲的になった背景には、人材戦略室による学習促進の取り組みと、社員の主体性の両輪がありました。「学び続ける社員が増えることで、会社全体の働きがいも高まっていく」という実感が、ソフトクリエイトの次なる成長を後押ししていくことでしょう。