株式会社システムインテグレータは、ソフトウェアおよびクラウドサービスの開発・販売や、ERP導入支援、AI関連ソリューションの提供を主な軸とする企業です。同社では希望する社員を対象に、自律的な学習環境を提供するため、Udemy Businessを導入しました。 

今回は採用と社員育成を担当する人事総務部の橋本さんに、キャリアパス面談や目標管理制度と組み合わせた学習環境整備の具体的な内容と、Udemy Business活用の今後の展望について伺いました。 

集合研修のみの体制への課題感、個々のキャリアやニーズに応えられる学習環境がほしい 

システムインテグレータは、業務システムやAIサービスなどを主軸としており、ERP製品「GRANDIT」をはじめとしたプロダクトの開発・販売および導入支援も行っています。社員の約8割をエンジニアが占め、製造業を始めとした幅広い業界向けのソリューション提供を通じて企業のDX推進に貢献してきました。 

人事総務部で採用・教育制度を担当する橋本さんは、Udemy Business導入前の課題について次のように振り返ります。 

「従来の研修は、社員をある程度のレベルで分類したうえで一律の内容を提供していました。しかし、当社は多様な製品を扱っており、部門ごとに求められるスキルや社員がめざすキャリアも異なります。画一的な研修では社員それぞれのニーズに合わなかったり、部門の課題に応じたコンテンツを提供しづらいことに加え、社員自身の動機づけも難しいという課題がありました」(橋本さん) 

橋本さん
(橋本さん) 

個人のキャリアや興味関心、部門が求める人材像に応じた学習機会を提供するには、一律の研修だけではコスト面・時間面で限界がありました。こうした背景から、システムインテグレータは「社員が自ら選び、学びたいときに学べる環境を整える」方向へと教育方針を転換することを決めました。 

ITスキルからビジネススキルまで幅広い分野を網羅したコンテンツが決め手 

Udemy Business導入の決め手は、社員の学習ニーズにマッチした幅広い講座が提供できる点でした。すでに個人でUdemyを利用している社員が多かったことや、エンジニア向けのコンテンツが充実していたことなども、決定を後押しする要因となりました。 

「当社は製造業のお客様を多く抱えており、開発を担当するエンジニアは製造業の業務知識が求められます。Udemy Businessには製造関連の講座だけでなく、簿記・会計などERPに関連する領域の講座も豊富で、社員の業務に直結する学びがそろっています。さらに、エンジニアリング領域からビジネススキルまで幅広くカバーできる点も含めて、当社に適した学びのツールだと判断しました」(橋本さん) 

図1:幅広い講座
(図1:幅広い講座*詳細はこちら) 

システムインテグレータの社員育成方針の根底には、「学びの環境を整えることで社員の成長意欲に応えたい」という考え方があります。漠然と「このままでいいのか」と感じていたり、何らかの機会を得て躍進したいと考える社員に向けて学習環境を提供し、成長のきっかけにしてほしいという想いのもと、自立的な学びが根づく文化の醸成をめざしてUdemy Businessを導入しました。 

図2:導入前の課題
(図2:導入前の課題) 

キャリアパス面談や目標管理制度と連動。社員のニーズに合わせて学べる体制を構築 

システムインテグレータでは、従来から上長との1on1によるキャリアパス面談や、目標管理制度(MBO)を社内で運用してきました。これらの取り組みとUdemy Businessを組み合わせ、各個人のキャリアパスに合わせて視聴する講座を設定する流れが生まれています。 

期の初めに行うキャリアパス面談では、社員が「今後どの方向にキャリアを進めたいか」を上長とすり合わせます。ERPやAIなど、部門ごとにキャリアパスや必要な知識が異なるため、社員自身が目標に基づいて講座を選択したりと、柔軟な運用がなされています。 

一方で、システムインテグレータでは「1か月に何時間、何本視聴する」などの学習ルールはあえて設定していません。固定したルールを設けることは、同社の社員教育における「自発的・主体的な学びの促進」という趣旨と異なるためです。社員一人ひとりのペースに任せることで、自ら学ぶ姿勢の醸成を重視しています。 

また、橋本さんは学習促進のための情報発信にも力を入れており、受講時間の長い社員にインタビューした内容を社内のチャットで共有しています。あわせて、受講者の視聴時間ランキングや注目講座・新着講座の紹介など、学習のきっかけになる情報も積極的に届けながら学びを促しています。 

学習状況の可視化によって社員の意欲が見える。教育施策の設計にもデータを活用 

Udemy Business導入の成果として、まず挙げられるのが学習状況の可視化です。これまで感覚的にしか把握できなかった社員の学びが、Udemy Businessの管理画面では受講履歴や受講時間といったデータとして確認できるようになりました。 

「これまで『どの社員がどんな学びをしているのか』を正確に把握するのが難しかったのですが、今では履歴から各個人の興味関心や学びの傾向が見えるようになりました。データをもとに学習ニーズを読み取ることができ、『この層にはこういう講座をおすすめするといいかもしれない』といった教育戦略を立てやすくなりました」(橋本さん) 

また、Udemy Businessを資格取得に活用する社員が増加傾向にあることに加え、以前から開催している社内勉強会の事前学習としても利用するなど、学びを実務に結びつける動きが活発化しています。 

受講者の声として「Udemy Businessで学んだことで新しい分野に興味が広がり、知らないことを知る楽しさを感じている。仕事へのやりがいもさらに増したと思う」というコメントが寄せられ、学びが自己成長や仕事へのモチベーションにつながっている様子が伺えます。 

図3:導入後の変化
(図3:導入後の変化) 

学習文化をさらに一歩前へ。部門別の課題に応じて最適な学びを届けたい 

今後の展望について、「Udemy Businessの学習管理機能を活用し、部門単位での教育課題を解決に導く仕組みを構築したい」と語る橋本さん。これまでの全社一律で行っていた情報発信からさらに一歩踏み出して、各部門で求められるスキルや課題に応じた学習提案をしたいと言います。 

「たとえば、ある部門ではマネジメントスキルの強化が必要、別の部門ではAI関連のスキルが求められるというように、部門ごとの傾向を把握したうえでおすすめ講座を提示したいですね。学習履歴のデータを分析しつつ、現場のマネージャーとも連携して個別最適化した効果的な学びを設計することが今後の目標です」(橋本さん) 

システムインテグレータには社内勉強会を開催する文化があり、学習意欲の高い社員が多く在籍しています。そんな社員たちの意欲を尊重した環境整備によって、Udemy Businessを軸とした自律的な学びの風土がますます広く根づきつつあります。 

「社員が知識・スキルを身につけ、その先で別のキャリアを選んだとしても、それは『育てすぎた結果』ではなくごく自然な成長の証です。社員にはぜひ自分の輝ける場所で存分に力を発揮してほしいと考えています。これからもUdemy Businessを活用して、学びたい人がいつでも自由に学べる環境を提供し、一人ひとりが自分らしく成長できる組織にしたいと思います」(橋本さん)