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新たな挑戦が歓迎される環境で
学ぶことのスタンダードを変える

石田 洋輔

大学時代の専攻は教育学、2016年新卒入社

進研ゼミ高校講座デジタル教材企画担当

  • 石田は、大学卒業後Benesseに入社。現在は中高生向けアプリの開発などに携わっている若手7人でプロジェクトを進め、さまざまな社外のエンジニアと接しながら、日々学びプロダクトを積み上げている。新たな学びの創造「0→1」を目指す石田に、そのやりがいや挑戦を聞いた。

「ホームワークをチームワークに」
中高生の新たな学習習慣の創造を

現在、携わっている仕事について教えてください。

現在は、「進研ゼミ」の会員以外の中高生にも使ってもらえるアプリ開発に挑戦しています。中高生が抱える学びに対する課題を、デジタルの力で解決することを目指して行っているものです。

最近中高生向けの2つのアプリを担当したのですが、それぞれ開発に関わる楽しみがありました。一つは、ClaCal(クラカル)です。キャッチフレーズも僕が提案したものなのですが「ホームワークをチームワークに」というコンセプトで、これまで宿題は一人でするものだったものを、クラスメイトとつながって共に宿題をやるためのアプリです。

もう一つは、StudyCast(スタディキャスト)です。これは友だちと「LIVE勉強会」をすることができるツールです。調査をすると、3割近くの高校生がすでにLINEを使って勉強通話をした経験があることがわかりました。そこで、「勉強時間をグラフでレポート化する機能」や「おしゃべり防止機能」など勉強に特化することで、勉強通話アプリの決定版を目指しました。

どちらも「みんなで学ぶ」ということがポイントになっています。

僕は中高生の新しい「習慣」を生み出したいと思っています。実際に1人でアプリを使っている場合と、10人以上でアプリを使っている場合では「学習管理」の継続率が大きく違っているんです。「みんなで管理する」「みんなで学ぶ」という習慣が浸透すれば、より前向きな学習への姿勢が引き出せるのではないかと期待しています。

「会員以外も広く使えるアプリ」は、マーケティング的な意義もあります。「進研ゼミ」の会員ではない中高生にも広く、価値体験・共感して頂くことで、Benesseとの新たな接点や関係を創り上げていきたいという思いも持っています。

これらの事業は20代・30代の若手メンバー7人で進めていますが、アプリ開発からマーケティング、運用に至るまで日々格闘しています。すべてをゼロから立ち上げるおもしろさを実感していますね。

社内のリソースをフル活用、
社外からも刺激
新たな挑戦が歓迎される環境

石田さんは、働き方も先駆者的ですね。

現在、僕は週2回協力会社様のオフィスに行き、時には一日合宿などもしながらプロジェクトを進めています。

デジタルの仕事を担当するようになり、働き方も大きく変わりました。今関わっているプロジェクトは顧客を巻き込みチーム一体となって、設計→実装→テストを繰り返すアジャイル型の開発で進めています。

アプリ開発には、ベンチャー企業のAIエンジニアの方やベトナムで開発に当たる方など多くの人が関わっています。社内で「当たり前」と思っていたことに対して、「どうしてそれをしなきゃいけないの?」とそもそも論を問われたり、「一週間バッファを持たないと……」というと「なんで?」と返ってきたりする。そんな中で、各分野のプロフェッショナルの方々と「中高生の学びを向上する」という一つのミッションに向かって、知恵を絞る時間は非常に濃密です。

一方、Benesseの社員で良かったと改めて実感もしているんです。アプリの開発やマーケティングで相談したい時に、学校ICT化を多目的にサポートする教育プラットフォーム「Classi(クラッシー)」や進研模試の担当者に相談ができますし、何かトライアルをしたい時にすぐに協力してくれる進研ゼミのモニターの存在があります。

社外に出る機会もあるからこそなおさら、見渡せば社内にはリソースが本当に豊富なのだと実感しますし、そのアドバンテージをフル活用しながら新たな挑戦ができる今の仕事にとてもやりがいを感じています。

「ベクトルっておもしろい!」の
一言に教育の道を決意

Benesseに入社を決めたのはなぜですか?

「石田の説明はわかりやすいな」。高校時代、数学の問題の説明をすると友人からそんなふうに褒められました。教育の仕事に興味を持ったのは、そんな他愛もない一言がきっかけ。僕は教えることが好きなのかもしれないと思ったんです。

大学は教育学部に進み、大学3年生の時に行った教育実習で、ベクトルの導入部分の授業を担当しました。数学では、単元の最初の授業は挽回のチャンス。それまで「わからない」が続いていたとしても、単元のスタート授業で「わかる!」という経験をすれば、数学を好きになるかもしれないからです。

そこで、Keynoteでスライドをつくり、プロジェクターで黒板に投影し、実際のベクトルの動きを見せました。そうすると、数学の授業で寝てばかりいた子が起き上がり楽しそうに授業に参加したんです。そして、「ベクトルっておもしろいね!」と言ってくれて……。それは、すごく嬉しかったですね。

教師になろうかとも迷いましたが、最終的にはBenesseに入ることにしました。理由は二つで、一つは広い範囲での教育の改革に興味を持ったこと。Benesseには、「学ぶことはおもしろい」「自分の力で世界を変えられる」と思える「人」を育むアセット(人・経験・お金)がもっとも集まっている、と興味を引かれたのです。もう一つは、僕は環境に左右されやすいタイプ。だからこそ、いろいろな人と接点を持てる企業に身を置きたいと思ったからです。

「数学は世の中の役に立つ」から
広がった世界

自分がこだわっているところ、大切にしていることは何ですか?

2016年に入社し、進研ゼミ高校講座の数学に配属されました。「数学は世の中に役立つ」ということを伝えたいと思っていたので、嬉しかったです。例えば、MECE(もれなくだぶりなく)に考えて分類していく仕事などは「場合分け」の知識が必要です。また、パソコンやスマートフォンには微積の知識が詰まっている。AIは統計の確率論が駆使されていますよね。数学はとても身近なもの。だから社会の側から数学のおもしろさを教えていく仕事がしたいと思ったのです。

そして、当時は従来の紙の編集だけでなく、タブレット対応のデジタル版の教材作成にも力を入れ始めた時期。そこでずっと携わりたかった数学教材の編集だけでなく、新しいデジタルの領域にも興味を持ちました。

そうしてデジタルに関わるようになって、仕事観が大きく変わりました。今は前例がないため、誰も「答え」がない中、正解ではなく納得解をつくることを大切にしています。入社当時の原点は常に持ちつつ、思い切ってデジタルの世界に飛び込んでみて、本当に良かったと感じます。

「0→1」ができる人間に
なっていきたい

今後、成し遂げたいことは何ですか?

これからは、「0→1」ができる人間になっていきたいと思っています。今は、「0.4→1」くらいまでできるようになってきているかな。

新しい学びをつくり、お客様の人生や社会を変えていきたいです。迷いながら、試しながら、一歩一歩進んでいきたいと思っています。

私にとっての
「はたらく」

『僕にとって仕事はとても大事な時間。だから、仕事は「生きる」ことそのもの(仕事ばかりしているわけではないので、誤解されたくないのですが…)。仕事って、社会とつながり人とつながり、これにより新たな価値を創造していく楽しみが詰まったものなんです。』

※塩瀬隆之氏(京都大学総合博物館准教授)が、「はたらく」への考えを深める目的で作ったフレーム。反対語・類義語を考えると「はたらく」の多面性を実感する。また、各三語挙げることで個人の価値観が分かりやすくなる。