Benesse 「よく生きる」

EPISODE 学びを支えるストーリー 可能性を広げる
きっかけがある

いいところを見つけ、
子どもたちの
自ら学ぶ力を伸ばす。
高校生赤ペン先生進研ゼミ
進研ゼミ
赤ペン先生
二宮 冨美子
高校生向けの小論文講座を担当する二宮冨美子先生は、30年目を迎えるベテラン。生徒のやる気を高めながら、的確な指導を行い、合格答案力を高めていく。
社会で求められていく力の育成と、学びを通して子どものやる気を育み、目標の実現に向け、力を伸ばしていくのが「進研ゼミ」の赤ペン先生だ。
こだわりポイント
  • 新鮮な気持ちで答案に向き合い、できるだけ多くの情報を読み取る。
  • 生徒の意見を否定せず、段階的指導で合格答案に近づけていく添削。

新鮮な気持ちで答案に向き合い、できるだけ多くの情報を読み取る。

二宮先生
子どもたちの素直な考え、真摯な姿勢に心を打たれることも多いです。

その生徒の学校での評価や他の教科の成績、生活環境などは、一切不明ですから、書かれた内容だけから判断していくしかありません。テーマに沿った内容になっているか、自分の意見を支える根拠がきちんと提示されているか、構成に無理はないかなど、1枚の答案に時間をかけてじっくり向き合っていきます。

それだけでなく、書き直した跡、筆圧、文字の勢いなど、様々な情報を1枚の答案から読み取り、答案を通して対話をする気持ちで向き合っています。
二宮先生
正解のある教科のテストと異なり、小論文には、絶対的な正解答案というものはありません。1枚1枚すべて異なる内容であり、世界にたった1枚だけのものです。ですから、いつでも新鮮な気持ちで答案に向き合うことができます。

小論文では、今の世の中で起こっている問題や課題などがテーマになっていることが多く、添削を通して、そうしたテーマについての今の高校生たちの気持ちや意見にふれることができます。みずみずしい感性に驚かされることもあり、私自身も成長させてもらっていると感じます。

生徒の意見を否定せず、段階的指導で合格答案に近づけていく添削。

二宮先生
小論文の添削では、まず「ほめる」ことを心がけています。
もちろん、添削指導を行うわけですから、答案を見た瞬間に、できていない部分が目に飛び込んできます。しかし、それを真っ先に指摘するのではなく、まずはほめる部分を探し出します。そのうえで「ここは良かった。でも、ここが少し弱かった」と指摘することで、次はがんばろうという気持ちになってもらうように努めています。

私がほめた答案を折り畳んで、お守りがわりにカバンに入れ、試験に臨んだ生徒のお話を聞いたときは、とてもうれしく、印象に残っています。
二宮先生
小論文添削で、もう1つ大切にしていることは、生徒が書いた意見は、どんな意見であっても決して否定しないということです。生徒自身の意見を尊重したうえで、その意見を支える理由や具体例をしっかりさせていくことで、アドバイスに聞く耳がもて、結果、自分の考えを伝える力がつき、合格答案へつながると思っているからです。

指導の時は、次回の添削に向け20点アップできるためのアドバイスをするようにしています。

1回の答案で合格答案を目指すと赤字で埋まってしまいます。そんな真っ赤な答案が返ってきたら、生徒は意気消沈して添削を続ける意欲も薄れてしまいます。生徒にやる気を維持してもらうためにも、少しずつ力をつけていくような指導を心がけています。

その際に役立っているのが、生徒の指導履歴(カルテ)です。その生徒を担当した講師の指導記録がずっと蓄積しており、それを見れば、この生徒は前回の指摘を受けてどれだけ進歩したかわかります。どの赤ペン先生が添削するにしても、継続的に支援することができるシステムになっているのです。

時折、生徒からメッセージが届くことがあります。「小論文は苦手だったが、この講座を通じて書くことが好きになった。大学でも書くことを続けていきたい」といった内容のメッセージが届くこともあり、大きなやりがいを感じています。

聞き手・文:仲谷 宏(ライター)

撮影:帝国写真/デザインオフィス・キャン

(2019年8月取材)

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