DIGITAL INNOVATION PARTNERS
by Benesse CorporationSince 2021
仕事を通して、みんなの「よく生きる」をサポートしたい。生成AIで人々の働き方を変える、AIイノベーションに取り組むエキスパート/課長の挑戦

ベネッセコーポレーションは現在、事業ポートフォリオの見直しによる成長領域への集中投資、コーポレートや基盤業務を中心としたBPRの推進など、チャレンジングな再生フェーズにある。それらの事業変革をDX領域から後押しするのは、ベネッセコーポレーション全体のDXを推進する組織「Digital Innovation Partners(以下、DIP)」だ。専門的な知見をもったDX人材が各事業に参画し、現場メンバーと共にDXプロジェクトを推進している。今回は、生成AI関連のプロジェクトを手掛けているDIP データソリューション部 AI・機械学習課 課長の岡本大樹氏に、ベネッセコーポレーションに入社した理由や働く魅力について聞いた。 ※インタビューは2024年に実施

岡本 大樹
Digital Innovation Partners データソリューション部 家庭学習データソリューション課
2016年に富士通ビー・エス・シーの先端テクノロジー統括部に入社し、エンジニアとしてシステム開発やAI関連の業務に従事。その後、フューチャーアーキテクトのストラテジック AI グループにて、シニアコンサルタントとして転職し、2023年11月にベネッセコーポレーションに入社した。
2016年に富士通ビー・エス・シーの先端テクノロジー統括部に入社し、エンジニアとしてシステム開発やAI関連の業務に従事。その後、フューチャーアーキテクトのストラテジック AI グループにて、シニアコンサルタントとして転職し、2023年11月にベネッセコーポレーションに入社した。
TURNING POINT
転機ゲームチェンジャーである“生成AI”の登場を機に、転職を決意
大学生時代に画像処理を研究し、光学文字認識のベースとなる技術について知見を深めていました。2016年に新卒で富士通ビー・エス・シーの先端テクノロジー統括部に入社し、エンジニアとしてシステム開発やAI関連の業務に従事。その後、フューチャーアーキテクトのストラテジック AI グループにシニアコンサルタントとして入社し、自然言語処理を扱ったり、画像やPDFに書かれている文字列をテキストデータに変換するOCR技術に関するモデルを開発したりとAI関連の業務に従事していました。その他にも、システム開発やマネジメントを経験し、2023年11月にベネッセコーポレーションに入社しました。
転職の背景
生成AIの登場です。前職では、もともと自然言語処理領域の案件に携わっていたのですが、AI-OCRチームから「プロダクト開発をしたい」と声がかかり、異動しました。その後に生成AIが登場し、明らかに性能が優れていると実感しました。これまで感じていた自然言語処理の限界を突破し、できることも広がっていて、大きなゲームチェンジャーが現れたと感じた一方、自分が今携われていないことに悔しさがありました。もう一度、自然言語処理領域の案件に携わりたいと上司に伝えて元の業務に戻ったのですが、他の企業のほうが生成AIを使ってもっと面白い取り組みができるのではないかと思い、転職を考え始めました。
決め手は、事業ドメインの幅広さ
大きく2つ理由があります。一つは、事業ドメインが豊富にあることです。生成AIは表面的な知識は幅広く持っていますが、専門的な知識を問う場合においては、そのドメイン知識を学習させる必要があります。例えば、生成AIはネット上にある医学の情報に精通していても、医師と同じ判断ができるかといえば、そうではありません。教育現場で生成AIを活用したとしても、例えば「こういう行動をする子どもに対して、どう接するべきか」という問いに対し、事例をもとに説明することは難しいです。
ベネッセコーポレーションは、子育てから介護まで幅広い領域を手掛けており、豊富なドメイン知識があります。生成AIを活用して何かを始めたいと思った時に、そのドメイン知識が活きるのではないかと将来性を感じていました。自分の力を発揮できるチャンスも数多く埋まっているのではないかと感じ、ベネッセコーポレーションに着目しました。
自分が活躍できるチャンスが豊富にある
事業会社への転職が初めてだったことから想定とは少し違う面もありましたが、ベネッセコーポレーション内に埋まっているチャンスや、できることはたくさんあると感じています。マイナスのギャップはなく、期待通りでした。
CASE
プロジェクトこれまでのキャリアを活かし、生成AIを用いた教育サービスを開発
AI・機械学習領域における横断的な組織力を向上させるための取り組みです。ベネッセコーポレーションは、学校や校外、大学、社会人など多岐にわたる事業領域があり、それぞれの課題に対して生成AIを使った取り組みを実施していました。
ただ、学校、校外、大学、社会人それぞれの領域で生成AIを活用した作問に取り組むなど、似たような課題に対して各部署で各々生成AIの活用に取り組んでいて、非効率が生じていました。生成AIを横断的に扱う組織が必要ではないかとの問題意識から、AI・機械学習課が誕生しました。現在は作問や採点、児童アセスメントなどの実装・実用化・横展開を目指しています。
これまで最も成果を出した案件
経産省が手掛ける「未来の教室」実証事業に携わったことです。「未来の教室」は、生成AIを用いた教育サービスの検証で、生成AIを活用したテスト問題たたき台自動作成に関する取り組みを実施しました。
私は、実証実験で使用するアプリケーションの開発・運用や、作問するための研究開発に携わりました。実証実験を通して使っていただいた先生方から「ここまでプロンプトを書けば、良いものが作れるんだ」というお言葉をいただいて、率直にやってよかったと思いました。
苦労した点
作問することは誰でもなんとなくできるものですが、プロが作る作問のように意味を持たせて作るためには、その注意点を生成AIに教える必要があります。単元ごとに内容を教えたり、難易度を設定したりと、これまで暗黙的に人がやっていた作業を生成AIに教え込ませることに一番苦労しました。
これまでに培った経験が活きていると感じる点
検証に必要なデータや検証の進め方などは、これまでの業務経験で学んだことが活きています。スムーズに進められたので、これまでの経験は全て役に立ったと感じています。
CAREER
キャリアQ:今後のキャリア
ベネッセコーポレーションは、積極的に生成AIを活用していこうとする機運がどんどん高まっています。その変革の中心にいるのは、AI・機械学習課をはじめとした私たちです。
生成AIの普及によって、今まで難しいと思われていたことが一般の方でも簡単に扱えるようになっています。むしろ、生成AIや既存技術でも実現が難しいことに集中できる環境が整ったからこそ、私自身がそれらを中心に取り組み、教育や介護、大学、社会人などの機能をより便利にできるような新しい技術を開発していきたいです。
Casual
Meeting
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