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Interview

クラウド移行で10億円以上のコストダウン削減 を実現。3年計画のプロジェクトを半年、10分の1の人員で達成

クラウド移行で10億円以上のコストダウン削減 を実現。3年計画のプロジェクトを半年、10分の1の人員で達成

ベネッセコーポレーションはDXを推進する組織「Digital Innovation Partners(以下、DIP)」を中心にインフラの改革を進めている。自社データセンターからクラウド環境への移行もその一環だ。「進研ゼミ」を中心とした基幹システムのアプリケーション開発やインフラ基盤構築に長年携わり、クラウド環境への移行をリードした松本崇に話を聞いた。

松本 崇

松本 崇

Digital Innovation Partners インフラソリューション部 部長

「進研ゼミ」を中心とした基幹システムのアプリケーション開発に15年、その後、インフラ基盤やクラウド環境構築などを経験。2021年から、学校教育現場や自治体の課題解決を行う学校カンパニーで、システム開発組織の立ち上げとプロジェクト推進を担当し、現在はインフラの戦略立案と基盤更改プロジェクトを推進中。 キャリアの中で、販売管理システムのリニューアルプロジェクト推進、ITガバナンス策定と仕組みの構築・実行、クラウドデータセンター構築とシステム移行、ディザスタリカバリサイト構築、データセンター戦略立案などを手がけてきた。

「進研ゼミ」を中心とした基幹システムのアプリケーション開発に15年、その後、インフラ基盤やクラウド環境構築などを経験。2021年から、学校教育現場や自治体の課題解決を行う学校カンパニーで、システム開発組織の立ち上げとプロジェクト推進を担当し、現在はインフラの戦略立案と基盤更改プロジェクトを推進中。 キャリアの中で、販売管理システムのリニューアルプロジェクト推進、ITガバナンス策定と仕組みの構築・実行、クラウドデータセンター構築とシステム移行、ディザスタリカバリサイト構築、データセンター戦略立案などを手がけてきた。

STRATEGY

DX・組織戦略

3つの戦略「クラウド移行」「セキュリティ」「スリム化・コスト最適化」

インフラ・テクノロジー部はベネッセグループ全体のインフラ基盤とセキュリティの領域で、インフラの戦略や構築、運用、大規模なプロジェクトのマネジメント、セキュリティの実装や運用を行ってきました。基本的には内製で一気通貫の体制を整え、グループ全体のDXを進めています。過去の技術負債を解消しながらインフラ基盤を再構築する役割もあります。

内製のメリットは戦略をもとにした、ベネッセにとって最適なインフラを構築できることです。外部に丸投げしてしまうと、ベンダーの得意なソリューションや売りたい製品に依存してしまうことが多くなります。また、最新のテクノロジーが必ずしもベネッセにとって正解とは限りません。内製で推進することで、最適なものが選択でき、トラブルやインシデントが発生した際にも迅速に対応できる体制を整えています。

現在、3つの戦略「クラウドへの移行」「セキュリティの向上」「インフラ運用のスリム化・コスト最適化」を進めています。

自社のデータセンターを縮退してクラウドに移行していくことも進めています。ハードウェアなども全部自分たちで調達してインフラ基盤を構築しているため、所有しているものが多く、固定費が年間約10億円以上 かかっています。仮想サーバー環境にはなっているものの、スピードやコストを柔軟にしていくための足かせになっていることが課題です。

また、これまでもセキュリティには力を入れて取り組んできましたが、さらに盤石な体制にするため、再構築に取り組んでいます。

そして、運用をスリム化してコストを最適化していくことも狙っています。オンプレミスのインフラからクラウドネイティブに変えていくために、対応できる組織や人財に変えていく必要があります。

CASE

プロジェクト

自社データセンターからクラウドへの移行

Oracle Cloud VMware Solutionを用いて環境構築し、システム移行を完了させた事例があります。2023年度に企画を構想して、2024年10月に自社のデータセンターに残っていた学校カンパニーのアセス基盤システム群を完全に移行しました。大学入学共通テストが新課程になることに伴い、さまざまな修正が必要になり、この開発対応に1年半ほどかかります。そのため、クラウド移行に使える時間は少なく、そもそも大規模なバッチ処理の性能を維持できるのか、事業部門や業務部門を巻き込んでコストもかけながら大規模なテストができるのかなどさまざまな課題がある中で、Oracle Cloud VMware Solutionを見つけてきて導入し、一気にアセス基盤システム群を移行しました。

当時はまだOracle Cloud VMware Solutionの導入実績がベネッセにありませんでした。本当にインフラ環境が構築できるのか、移行後にアセス基盤システムのバッチ処理が今までと同じ性能を保てるのか、問題なく処理が実行できるのか、関連するシステムが多数ある中で場所を移しても問題が発生しないかなど、机上で立てた計画は未知数でした。そのため、検証を行い確証を得ながら進めました。また、インフラだけではなく学校カンパニーのシステムやアプリも一緒に進めないといけないことも難易度を高めていた要因です。

移行にあたって内製できる体制を作ってきたことが役立ちました。Oracle Cloud VMware Solutionにトラブルなく環境構築をするために、必要なことをオラクルの支援も受けつつ、専門性の高い部分も含めてエンジニアメンバーが把握・コントロールしながら推進してくれました。アプリ側も学校カンパニーのシステムを理解しているメンバーで構成されていたため、両チームが連携することで迅速に進めることができました。

このプロジェクトが成功したことにより、クラウド移行の戦略が現実的になってきました。また学校カンパニー側から見れば、クラウド移行費用として多くの予算を見込んでいたところを予算も人員も10分の1以下で完了でき、元々3年はかかるプロジェクトを半年でやり終えることができました。

CAREER

キャリア

エンジニア志向がステップアップの鍵

DIPはエンジニア志向のある方を求めています。課題を整理して対策を立てられる。綿密なスケジュールを立ててプロジェクトを推進できる。戦略や大規模なプロジェクトをロジカルに具体化する上で必要になるのがエンジニア志向だと考えています。エンジニア志向をもってステップアップしていきたい方には挑戦しがいのある仕事が待っています。

上流の仕事では抽象的な話の割合が増えますが、実装をイメージできることが大切であり、技術そのものが好きな方に向いています。世の中に多数存在するテクノロジーやサービスの中から、判断軸をもって会社やプロジェクトに最適な実装方法を考えられる力が必要です。

その力をつけるために、自分の考えやまとめていることを相談できる会議体を設けています。定例で週に2回実施しており、アジェンダをエントリーすると意見交換ができます。また、チャットベースではいつでも相談できますし、リモートで仕事がしやすいように活発にコミュニケーションを取れるチーム作りを意識しています。

私自身、エンジニア志向を高めるために新しい技術情報を自らインプットすることを意識しています。Oracle Cloud VMware Solutionを選択する際にも、外に目を向けて情報収集していたことが役立ちました。また、インフラの設定など具体の技術については手を動かすことも重要です。このプロジェクトでいえば、環境構築する際の設定・構成にはさまざまな選択肢がありましたし、発生した課題への対処を考える際にも、エンジニアとしての対応力があったおかげでゴールまで辿り着けたと考えています。

Q.自分にとっての「よく生きる」とは

専門性を活かして仕事をすることです。自分の役割に責任を持ち、技術力で成果を出し続けることが、私にとっての「よく生きる」です。

Q.転職を考えている方へのメッセージをお願いします。

ベネッセでは、教育や介護など社会的な意義のある事業やサービスに関われます。青くささを感じるくらい志をもって純粋に取り組んでいる人たちが集まっています。DIPは組織としてまだ余白が多く、課題も山積しているので、エンジニアにとってはやりがいがあると思います。今まで培ってこられた技術や経験を活かして新しいことをやってみたい方や、経営層とも関わりながらダイナミックなチャレンジをしたい方にはおもしろい環境です。外部を巻き込みながら主体性をもってプロジェクトを成し遂げる楽しさを味わいたい方とぜひ一緒に仕事をしたいと思っています。

Career

Casual
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