Udemyの学習を起点に、承認フロー自動化・データ可視化などバックオフィスDXを実現 ~「キューサイファーム島根」のUdemy活用~
Udemyの学習を起点に、承認フロー自動化・データ可視化などバックオフィスDXを実現 ~「キューサイファーム島根」のUdemy活用~

株式会社キューサイファーム島根
四橋 雅美さん
清涼飲料水「青汁」の主原料である「ケール」の栽培と加工を行う。約70haの自社農場で無農薬・有機栽培のケールを生産し、雇用創出と地元農家・畜産法人との連携による循環型農業で事業を展開する
目次
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実践的な学びに手応えを感じ、2年連続で受講
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「すぐ使えるスキルの獲得」と「長期的な目標に向けた学習」を自分のペースで進められる
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一人でシステム実装まで実現し、「調査作業」と「承認フロー」の時間を大幅削減
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DXの一歩めは「一番面倒だと思うこと」の自動化から
健康食品「青汁」の原料となるケールの栽培から加工までを担う株式会社キューサイファーム島根。同社は、在職者リスキリング支援事業※としてUdemy Business(以下、Udemy)のオンライン講座を活用しています。
今回は、同社でバックオフィス業務全般の責任者を務める四橋さんに、Udemyでの学習を通じて得た成果や、現場と組織にデジタルを浸透させる工夫についてお話をうかがいました。
――貴社の事業内容と、現在の担当業務についてお聞かせください
当社は、健康食品企業「キューサイ株式会社」の関連会社です。キューサイは1982年から健康食品「青汁」を販売しており、当社は青汁製品の製造拠点として、1998年に創立しました。私はその中で事務方の責任者をしています。担当業務は総務、経理、財務、人事をはじめとするバックオフィス業務全般で、現場でケールを育てるメンバーや工場で加工に携わるメンバーが円滑に動けるよう、いわゆる「後方支援」を担っています。
――在職者リスキリング支援事業に参加された経緯をお聞かせください
この講座は、2024年度から参加しており、今年で2年目になります。
受講以前も、業務のデジタル化の模索はしていたのですが、ツールを導入しただけではアナログ業務から脱却するのは難しいと実感していました。たとえば、数年前に「Microsoft 365」を導入したのですが、「1つのデータを複数人で開いて共同編集できる」という概念がよく浸透せず、従来のオフィスツール群によるローカル環境での作業が根強く残っていました。そのため、社内の共有サーバにあるデータの「上書き消去」や「先祖返り」がよく起きていました。
また、現場にも紙による記録などの手作業が多く、現場の貴重な情報を「生きたデータ」として活用するためのしくみも必要でした。管理体制をアップデートする必要性を感じていたところで、在職者リスキリング支援事業のご案内をいただきました。
これまでも、他社の講座を受けたことはありましたが、それらと比べても、Udemyの講座は一つひとつのテーマがしっかりと深く掘り下げられ、実践的な情報を得られそうだと感じました。昨年度に参加して確かな手応えを感じ、今年度も継続して受講することにしました。
――学習の進め方と得られた知識、特に「推し」の講座があればお聞かせください
仕事の合間のスキマ時間や、終業後の1時間などを活用して受講しています。受講した中で、特に私が繰り返し見た講師は、マスカワシゲルさんです。Microsoft 365の各種アプリケーションの使い方が本当に分かりやすく解説されていて、私はこの講座から「Power BI」でのデータ可視化や、「Power Automate」による承認フローの自動化を学び、社内の業務効率を上げる仕組みを作り上げることができました。
また、最近学んで最も衝撃を受けたのが、Googleの「NotebookLM」です。名前は知っていても何に使うかがいまひとつ分かっていなかったのですが、Udemyで講座を見て、使い方が分かってからは、業務の進め方が大きく変わりました。
ITスキル以外では、個人的な興味から「中学英語からの学び直し」に取り組んでいます。東南アジアによく行っていた時期があり、現在は外国籍のメンバーとコミュニケーションを取る機会も多いため、もともと語学学習には興味がありました。英語を起点に、多言語へも学習を広げていきたいと思っています。
専門性の高いITスキルに加えて、個人的な興味からビジネススキルを学ぶこともでき、しかもそれらを自分のペースで掘り下げていけるのが、Udemyの魅力だと思います。
――学習成果は実務にどのように活かせていますか? 組織のみなさんの反応はいかがでしょうか
個人としての最大の成果は、先ほどもお話ししたNotebookLMの活用です。現在、法令データや安全衛生関係の資料、ISO関連マニュアルなどを読み込ませ、AIと対話しながら法改正のチェックをしています。今までは「調べる」だけで膨大な時間がかかっていた作業が、一気に効率化され、私個人にとって劇的な変化でした。
組織的には、「Power Automate」を活用して、承認フローの自動化をしました。従来のいわゆる「ハンコリレー」を解消し、これまで承認まで1〜2日かかっていた承認フローが、ものの数分で完結するようになりました。また、「Power BI」を使って人事情報のダッシュボードを作成しました。従業員の数や年齢、勤怠情報、有給取得状況などを可視化して、チームの状況を一目で把握できるようにしたものです。どちらのシステムも、Udemyで実践的に深く学べたから、実装まで辿り着けたのだと思います。独学や、表層の概念だけをなぞる講座だけでは限界がありました。
急に全てをデジタル化・自動化できるものでもありません。現場には年齢や国籍、ハンディキャップなど多様なメンバーがいて、PCを使わない人も多く、私の提案を理解していただくのが難しいこともあります。
ただ、提案を続けていく中で、興味を持ってくれるメンバーも出てきました。提案の際は、ツールを活用するイメージを持ってもらうために、見栄えの華やかさや、自動化によって手作業から解放されるイメージといった「先進的な感じ」を強調することもあります。それで誰かのアンテナに引っかかってくれたらいいな、と思っています。
――これからの学習と業務での活かし方について、展望をお聞かせください
今後は、さらに専門的な学習をしたいと考えています。具体的には「Python」の習得に挑戦したいです。現状の課題として、部分最適化したツール間の連携がうまくできていません。Pythonで横断的な処理ができる仕組みを自作し、全体的な業務の自動化を実現したいと考えています。AIの助けも借りながら、少しずつ自社の仕組みを動かしていきたいですね。
DXは「一番面倒くさいと感じていること」や「よく繰り返している業務」の自動化から始めてみると良いのではないか、と思います。例えば、一般従業員が普段は見ない「売上と利益」のデータを、アプリを使って誰でも見られるようにする仕組みでもいいでしょう。それで「こんなことができるのか」という手応えを得れば、次にやりたいことも出てきます。そのように、アイデアが沸いて、それを実際に形にして動かしてみることの繰り返しを進めていくつもりです。
※島根県在職者リスキリング支援事業とは
島根県商工労働部雇用政策課では、2025年度現在、県内中小企業を対象にDXに向けた従業員の教育やリスキリングを推進する県内企業や個人事業主を支援することを目的とした「島根県在職者リスキリング支援事業」を実施しています。
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※受講助成は、県内中小企業のみ対象としています
なお、本記事は株式会社ベネッセコーポレーションが島根県商工労働部雇用政策課の許諾のもと取材を実施しています。
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