
新学習指導要領(以降、新課程)では、算数・数学が系統的な学習内容であるため、つまずくことがなく、小・中学校の学習が円滑に接続するように、小学校で学習した内容を中学校でも扱うスパイラル指導を充実させていきます。とくに図形に関する内容や文字式などに関する内容についてです。また、中学校では、「ヒストグラム(統計学の一種)」「標本調査」といった統計に関する指導が充実されます。そこで、無理なく新課程に入ることができるよう、先行実施期間に、学習内容が徐々に下の学年へスライドします。

2010年度に小4のお子さまは、小3からの先行実施対応を含め、ほぼ新課程の内容で学習します。小4での学習であった「二等辺三角形、正三角形」などを小3で、小5での学習であった「平行四辺形、ひし形、台形」などを小4でというように、現課程で上の学年で扱っている内容を学習します。
また、「説明する」といった「算数的活動」を取り入れた指導を受けることになります。答えを導くときに、解くプロセスを書かせたり、「どうしてそうなったの?」「どうやって答えをだしたの?」といった声かけをし、「説明する」ことに慣れさせるといったことが大切です。ただ計算する・答えを出す問題だけではなく、考えの流れ・順番が確認できる「チャレンジ」に取り組むことで、答えを出すまでの「考えるステップ・流れ」を身につけ、問題を解いていくチカラが高められます。 |